専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

“MLB最強スラッガー”トラウトを不振から救った「大谷ドリル」とは一体!?「ずっと悩んでいた俺に…」

THE DIGEST編集部

2021.03.22

好成績を収めながらも「悩んでいた」というトラウト(右)の救いの手となったのが、“大谷”だったようだ。 (C) Getty Images

好成績を収めながらも「悩んでいた」というトラウト(右)の救いの手となったのが、“大谷”だったようだ。 (C) Getty Images

 エンジェルスが誇るスーパースター、マイク・トラウト。過去3度(2014、16、19)のMVP受賞を誇るメジャーリーグ最強のスラッガーとて悩みはある。

 現在29歳のトラウトは、2011年のMLBデビュー以来、302本のホームランを放ち、19年のオフには、史上最高となる12年総額4億3200万ドル(約482億円)の大型契約を勝ち取った“超”が付くほどの一流打者だ。しかしながら、本人曰くここ数年は「実はずっと自分のスイングに悩んでいた」という。

 現地時間3月19日に公開された米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者とのインタビューでトラウトは、「おかしいって思われるかもしれないけれど」と前置きしたうえで、自身の打撃フォームに不満を抱いていたことを明かした。

「実は、この1年から1年半ぐらいの間、俺はずっと自分のスイングに悩んでいたんだ。自分のバッティングには2種類あって、ケージでのバッティングではレッグキック(足を上げてタイミングを取る)をしないんだけど、試合になると自然に出てきてしまうんだ。ここのところがずっとしっくりこなかった」

【動画】サイ・ヤング賞エースからも特大アーチ! 大谷翔平の最新バックスクリーン越えHRはこちらでチェック
 そんな悩める主砲に最適解を導き出させたのが、他でもないチームメイトである大谷翔平が取り組んでいた調整法、通称『ザ・大谷ドリル』である。

 怪我の影響もあって、昨シーズンは打率.190、OPS(出塁率と長打率とを足し合わせた数値)が.657と精彩を欠いた大谷。その際の課題として、打撃の際に内側に向き過ぎて、開き過ぎてしまうと指摘されていた。

 大谷が自身の課題を克服すべくコーチらと共に取り組んできた『ザ・大谷ドリル』の効果は、今春のオープン戦での圧倒的な戦績から見ても明らかだ。

 ゆえにトラウトも大谷を模倣して取り入れた。結果、「しっくりきていなかった試合中のレッグキックが、ようやく合うようになってきた」と身体が必要以上に開いてしまう無駄な動作がなくなったほか、相手の投球に自身を見失うことがなくなったという。

 エンジェルス打線の中軸を担う大谷とトラウトの強力コンビが揃って結果を出せば、ライバル球団たちにとっては驚異でしかなくなるが、来る新シーズンでの『ザ・大谷ドリル』の効力やいかに――。

【PHOTO】イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ…MLBで活躍した歴代日本人選手を一挙振り返り!

構成●THE DIGEST編集部
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号