専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「今年の彼はベストバージョンだ」開幕投手濃厚のダルビッシュ有。34歳での進化にMLB番記者も太鼓判!

THE DIGEST編集部

2021.03.23

今春のオープン戦で快投を披露し続けているダルビッシュ。そのピッチングにMLBの番記者も熱視線を送る。 (C) Getty Images

今春のオープン戦で快投を披露し続けているダルビッシュ。そのピッチングにMLBの番記者も熱視線を送る。 (C) Getty Images

 ダルビッシュ有は、再び圧巻のピッチングを披露し、開幕投手へまたひとつ歩みを進めた。

 昨オフにカブスからパドレスに加わったダルビッシュ有は、現地時間3月20日に行なわれた実戦形式の練習に先発登板。チームメイトを相手に今年のスプリングトレーニングでは最長となる4回2/3を投げ、8奪三振を奪い、四球は1つ、安打性の当たりは3本に抑えた。

 ライバルたちを相手にしたオープン戦では、2試合の登板で5回を投げて失点0、与四球0、奪三振7と完璧な数字を残しているダルビッシュ。それだけに自身の絶好調ぶりをさらに印象づけたと言える。

 となると気になるのが開幕投手指名の行方だ。パドレスからは、いまだ発表はないものの、複数の地元メディアがダルビッシュを「最有力である」と報じている。パドレスの事情に詳しいAJ・カッサベル記者もその1人だ。

 MLB公式サイト『MLB.com』で同記者は、「もし開幕投手を頼まれたら、ダルビッシュは準備万端だ」というレポートを掲載。ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に食い込んだ昨シーズンから、さらに進化した今春のダルビッシュの仕上がりを絶賛するとともに、開幕投手は「ほぼ間違いなく彼になる」と断言した。

 ダルビッシュはレンジャーズ時代の2017年に1度だけメジャーで開幕投手を務めた経験を持つ。しかし、その際にはインディアンス打線と対峙し、6回1/3を投げて与四死球5、被本塁打1の内容で4失点を喫するほろ苦い結果に終わった。ちなみにこのシーズンはエースとして期待されたが、夏にドジャースへ移籍するまでの防御率が4.01に終わるなど、不満の残るピッチングに終始していた。

【動画】ダルビッシュ本人が「自信になった」というスプリットでの奪三振シーンはこちら
 カッサベル記者は、ダルビッシュのこの苦い記憶に触れたうえで、今季の進化を強調する。今年は一味違うというわけだ。

「ダルビッシュは2021年の自分自身を全く異なるピッチャーだと語っており、彼の武器がそれを最も明確に示している。彼は二桁に及ぶという豊富な球種を誇っている。常に実験し、筋書き通りのピッチングはほとんどしない。今年のダルビッシュは、彼のベストバージョンだ。

 彼の実験好きは(実戦形式の練習の行なわれた)土曜日にも現れ、ウェブスター・リバスには61マイル(約98キロ)のカーブを投じた。時々彼は次に投げる球種を打者に伝えていたが、誰にもヒットを許さなかった」

 現地時間4月1日に迎えるメジャーリーグの開幕まで、残り1週間半――。パドレスは本拠地にダイヤモンドバックスを迎えるが、34歳のベテラン右腕の先発抜擢はあるのだろうか。「ベストバージョン」で迎える新シーズンのダルビッシュに対する期待は高まるばかりだ。

【PHOTO】イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ…MLBで活躍した歴代日本人選手を一挙振り返り!

構成●THE DIGEST編集部
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号