プロ野球

社会人野球の注目選手はこの20人!スポニチ大会で輝いた“ドラフト候補生”をまとめて紹介!

大友良行

2021.04.05

最高殊勲選手賞を受賞した廣畑は、ストレートとスライダーを駆使して圧倒した。写真:大友良行

 3月上旬に行なわれた社会人野球「第75回スポニチ大会」。参加16チームの中から予選リーグ、決勝トーナメントを勝ち上がった三菱自動車倉敷オーシャンズが決勝戦で明治安田生命を2-0で下し、初優勝を飾った今大会から、プロ注目の選手たちをリストアップした。

【三菱自動車倉敷オーシャンズ】
・廣畑敦也(投手、右投右打、177cm・75kg、1997年生まれ=玉野光南高→帝京大)
 準決勝、決勝の1日2試合を含む計4試合に登板してセーブの大役をこなし、最高殊勲選手賞を獲得。上背は決して高くはないがMAX154キロのストレートと140キロ台の高速スライダーを併用して打者を圧倒した。大会ナンバー1投手と言ってもいいだろう。

【Honda】
・米倉貫太(投手、右投右打、184cm・86kg、2000年生まれ=埼玉栄高)
 大卒の廣畑と肩を並べる右腕。高卒3年目を迎え、今年がドラフト解禁年でもある。TDK相手に1本塁打を打たれたものの、5回を2安打1失点に抑え勝利投手に。長い腕をしならせ、流れるような美しいフォームからカーブをまじえて的を絞らせない投球を披露した。指名は間違いないだろう。

・藤野隼大(捕手、右投右打、181cm・84kg、1998年生まれ=川越東高→立教大)
 巧みなリードと二塁送球1.9秒台の強肩で、バットコントロールが巧く、長打力も兼ね備えている。高校時代は、埼玉県決勝まで行ったが浦和学院に敗れ甲子園の夢を絶たれた。その後、順調に伸び今大会でも優秀選手にも選ばれた。

・檜村篤史(遊撃手、右投右打、182cm・85kg、1997年生まれ=木更津総合→早稲田大)
フォーム改造で、強い打球が打てるようになり勝負強さを発揮している。守備もいい。本塁打も打ち、大型ショートとしての注目されている。高校、大学とダブル後輩になる早川隆久投手(楽天)に一歩先を越されているだけに真剣だ。

・髙山遼太郎(三塁手、右投右打、173cm・85kg、2000年生まれ=健大高崎高)
高校時代に通算47本塁打を放ったほどの長距離打者。2番打者としてホットコーナーを守り、今やチーム存在での存在感がある。今年こそ、父・賢一さん(広島スカウト)の後を追ってプロ入りを目指す。
 
【TDK】
・小木田敦也(投手、右投右打、174cm・75kg、1998年生まれ=角館高)
 昨年末の都市対抗で肩痛から復活。3試合に投げ152キロのストレートで2勝1セーブと大活躍し、今大会でも2試合に登板。スライダー、カットボールを加えたピッチングで高評価を受けた。

・鈴木大貴(投手、右投右打、182cm・84kg、1997年生まれ=福島東高→流通経済大)
 2段モーションからスライダー、カット、チェンジを交えてMAX154キロを投げ込むスリークォーター右腕。今大会では本領を発揮できなかったが、速球は魅力にあふれている。

【鷺宮製作所】
・小孫竜二(投手、右投右打、180cm・85kg、1997年生まれ=遊学館高→創価大)
強気のピッチングで臨んだ三菱自動車岡崎戦では、自信の真っすぐとタテスラが決まらず、5回8安打5自責点と打ち込まれた。都市対抗までには、立てなおすと決意を新たにしている。

【三菱自動車岡崎】
・坂巻拳(投手、左投左打、187cm・94kg、1997年生まれ=千葉英和高→東京情報大)
高校時代は控えだったが、社会人1年目から公式戦に登板。TDK戦では、課題のコントロールが見事なほどに決まり7回を4安打1失点に抑える好投。制球力が課題だ。

【東京ガス】
・菅野秀哉(投手、右投右打、183cm・85kg、1996年生まれ=小高工高→法政大)
昨年は調子を崩しベンチからも外された。ピッチングがわからなくなり、悩み苦しんだことがウソのように今回は見事な投球だった。6回3分の2を、4安打7奪三振2失点にまとめドラフト戦線へ復帰した。

・相馬優人(二塁手、右投左打、172cm・72kg、1997年生まれ=健大高崎高→法政大)
バットを短く持ってミートに徹するバッテイングでチームを勝利に導く。もちろん広角に打ちわけることもでき、試合を作れる格好の1、2番打者。ショートも守れるユーティリテイプレーヤーだ。