名誉挽回を期するメジャー挑戦3年目のサウスポーが、上々のスタートを切った。
現地時間4月2日に行なわれたジャイアンツ戦で今シーズン初の先発登板を果たしたマリナーズの菊池雄星は、6回を投げて6安打1四球3失点。最速97.4マイル(約157キロ)のストレートを軸にしたストライク先行の投球で、メジャーでの自己最多に並ぶ10奪三振をマークし、先発投手としての役目は果たした。
自身の“開幕マウンド”でクオリティ・スタートを記録した菊池には、現地メディアも高評価を与えている。米スポーツ専門サイト『Roto Baller』は、「課題はコントロールだ」と指摘しつつ、昨シーズンからの改善が見られたジャイアンツ戦のピッチングを称賛し、今後の登板にも期待を示した。
「キクチが昨シーズンに伸びた球速を最大限活用できなかったのは、コントロールの悪さのせいだった。真ん中に投じられた直球で2本のホームランを与えた金曜夜の今シーズンデビュー戦から判断すると、制球の改善にはまだいくらか取り組む必要がある。ただ、その夜のミスはたったそれだけだった。次の登板は4月10日のツインズ戦が予想されるが、彼が投げれば、多くの三振を奪うことは間違いないだろう」
【動画】菊池雄星の「稲妻ピッチング」! ジャイアンツ打線を翻弄したハイライトはこちら 2019年に最大7年総額1億900万ドル(約119億9000万円)のビッグディールでマリナーズに加入した菊池は、過去2シーズンはその大きな期待に応えることはできなかった。防御率は2年連続の5点台で、勝利数の2倍近い敗戦数を記録して、日本人投手のシーズン被本塁打数記録を塗り替えるなど、不名誉な成績に終わった。
その一方で、2年目の昨シーズンは、1年目に比べて球速やFIP(投手能力を図る指数)、奪三振率、被本塁打率などが改善。今シーズンに向けてポジティブな要素も挙げられていた。そうした期待値が高まるなかで、いきなり成長を裏付けるような結果を出せた点は、大きな前進と言えるだろう。
西武在籍時には絶対的なエースとして君臨し、17年には最優秀防御率(1.97)と最多勝(16勝)を獲得。2018年には球団初の開幕5戦5勝をあげるなど、確かな実力を示してきた菊池雄星。結果が問われるメジャー3年目、日本屈指の左腕の本領発揮に期待が高まる。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間4月2日に行なわれたジャイアンツ戦で今シーズン初の先発登板を果たしたマリナーズの菊池雄星は、6回を投げて6安打1四球3失点。最速97.4マイル(約157キロ)のストレートを軸にしたストライク先行の投球で、メジャーでの自己最多に並ぶ10奪三振をマークし、先発投手としての役目は果たした。
自身の“開幕マウンド”でクオリティ・スタートを記録した菊池には、現地メディアも高評価を与えている。米スポーツ専門サイト『Roto Baller』は、「課題はコントロールだ」と指摘しつつ、昨シーズンからの改善が見られたジャイアンツ戦のピッチングを称賛し、今後の登板にも期待を示した。
「キクチが昨シーズンに伸びた球速を最大限活用できなかったのは、コントロールの悪さのせいだった。真ん中に投じられた直球で2本のホームランを与えた金曜夜の今シーズンデビュー戦から判断すると、制球の改善にはまだいくらか取り組む必要がある。ただ、その夜のミスはたったそれだけだった。次の登板は4月10日のツインズ戦が予想されるが、彼が投げれば、多くの三振を奪うことは間違いないだろう」
【動画】菊池雄星の「稲妻ピッチング」! ジャイアンツ打線を翻弄したハイライトはこちら 2019年に最大7年総額1億900万ドル(約119億9000万円)のビッグディールでマリナーズに加入した菊池は、過去2シーズンはその大きな期待に応えることはできなかった。防御率は2年連続の5点台で、勝利数の2倍近い敗戦数を記録して、日本人投手のシーズン被本塁打数記録を塗り替えるなど、不名誉な成績に終わった。
その一方で、2年目の昨シーズンは、1年目に比べて球速やFIP(投手能力を図る指数)、奪三振率、被本塁打率などが改善。今シーズンに向けてポジティブな要素も挙げられていた。そうした期待値が高まるなかで、いきなり成長を裏付けるような結果を出せた点は、大きな前進と言えるだろう。
西武在籍時には絶対的なエースとして君臨し、17年には最優秀防御率(1.97)と最多勝(16勝)を獲得。2018年には球団初の開幕5戦5勝をあげるなど、確かな実力を示してきた菊池雄星。結果が問われるメジャー3年目、日本屈指の左腕の本領発揮に期待が高まる。
構成●THE DIGEST編集部