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有原航平の本拠地デビュー戦で快挙!対戦相手パドレスのマスグローブが球団史上初のノーヒットノーランを達成

SLUGGER編集部

2021.04.10

ダルビッシュ有らとともに今季から新加入したマスグローブ。移籍デビュー戦で大記録を達成した。写真:GETTY IMAGES

 現地4月9日、アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われたレンジャーズ対パドレス戦で、パドレスのジョー・マスグローブがノーヒットノーランを達成した。

 この日はレンジャーズの有原航平の本拠地デビュー戦。有原は2回にウィル・マイヤーズに二塁打を浴びて2点を失うと、3回にもマニー・マチャドにタイムリー二塁打を浴びて失点。有原は結局、4回を投げ終えたところで降板。73球を投げて5安打、1四球、1奪三振、3失点という内容だった。

 一方、試合前のワームアップではあまり感触が良くなかったというマスグローブだが、いざ試合が始めると快調な投球。スライダーやカーブがさえわたり、レンジャーズ打線に付け入る隙を与えない。4回2死からジョーイ・ギャロに死球を与えたものの、その後も好投を続けて8回を終えた時点で103球を投げて10奪三振、無四球に封じた。


 
 迎えた9回、ホームのレンジャーズファンでさえもだ記録達成を期待してマスグローブに声援を送る中、先頭のデビッド・ダールはセカンドライナー、続くレオディ・タベラスがピッチャーゴロであっさりツーアウトとなる。そして最後のイザイア・カイナー=ファレナは平凡なショートゴロ。キム・ハソンがしっかりつかんで一塁に送り、快挙達成となった。

 サンディエゴ出身のマスグローブは今季からパドレスに加入。幼い頃から憧れだったチームの一員となって最初の登板で、創設53年目にして球団史上初の偉業を成し遂げた。有原にとっても、一生忘れらない試合になったことは間違いないだろう。

構成●SLUGGER編集部