投打二刀流の完全復活を目指している大谷翔平(エンジェルス)の話題が絶えない。現地4月9日のブルージェイズ戦でメジャー通算50号を達成し、翌日の試合ではカーブを捉えて技ありの三塁打を放った。
連日、試合前に行なわれるジョー・マッドン監督のメディア会見でも、「他の選手と比べて大谷の打撃修正へのプロセスはどんなものか」など、ここ最近は大谷関連の質問が目に見えて増えてきた。
特にアメリカのファンに衝撃を与えたのは、DHを解除して「2番・投手」として出場した4月4日のホワイトソックス戦だ。スポーツ専門局『ESPN』で全米中継された試合は、現地のファンからも高い注目を集めていた。
個人的な話だが、米カリフォルニア州サンディエゴ在住の知人から久々にメッセージが届いた。「大谷が明日の『サンデーナイト・ベースボール』で投げて打つっていうニュースを見たよ。エキサイティングだね ! クレイジーだ ! 早く彼を見てみたいよ」
まさに興奮した様子だった。そして当日、ファンの期待に大谷はプレーで応えた。打球初速約183キロ、メジャー自己最長となる飛距離137メートルの特大弾を放ったかと思えば、投手では最速約162.7キロをマーク。投打のパフォーマンスは周囲の度肝を抜いた。
試合中、東海岸、南部、西海岸などアメリカ各地に住む友人たちからも立て続けにメッセージが届いた。
「大谷は本当に本当に素晴らしい」
「ただただ、状態をキープする必要があるだけだね」
球場で、テレビで大谷のプレーを目の当たりにしたファンに大きな衝撃を与えたことは想像に難くない。
マッドン監督は、こう言った。
「もちろん、影響力があると思う。今年は面白くなるだろう。子供たちも同じようなことをやりたいと思うかもしれない。それは素晴らしいことだ。アメリカだろうと、外国だろうと関係ない。ただただ、ベースボールファンになって、ショウヘイ・オオタニを見てほしい」
本拠地エンジェル・スタジアムでは、今も「大谷を見に来た」と興奮気味に話すファンも多い。メジャー1年目の18年も、大谷は大きな衝撃を与えた。本拠地デビュー戦から3戦連発。その2日後に7回1死までパーフェクト投球で、二刀流の可能性をアメリカのファンに証明してみせた。
迎えた4年目、大谷はあの時と同様、いや、それ以上の衝撃を与えている。
文●斎藤庸裕
【著者プロフィール】
さいとう・のぶひろ。1983年、埼玉県生まれ。日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を務めた後サンディエゴ州立大学でスポーツビジネスを学ぶ。2018年から大谷翔平の担当記者を務める。日刊スポーツでコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」を配信中。
【大谷翔平PHOTO】全米に衝撃を与えた二刀流の活躍、はじける笑顔、日本代表での秘蔵ショットも大公開!
連日、試合前に行なわれるジョー・マッドン監督のメディア会見でも、「他の選手と比べて大谷の打撃修正へのプロセスはどんなものか」など、ここ最近は大谷関連の質問が目に見えて増えてきた。
特にアメリカのファンに衝撃を与えたのは、DHを解除して「2番・投手」として出場した4月4日のホワイトソックス戦だ。スポーツ専門局『ESPN』で全米中継された試合は、現地のファンからも高い注目を集めていた。
個人的な話だが、米カリフォルニア州サンディエゴ在住の知人から久々にメッセージが届いた。「大谷が明日の『サンデーナイト・ベースボール』で投げて打つっていうニュースを見たよ。エキサイティングだね ! クレイジーだ ! 早く彼を見てみたいよ」
まさに興奮した様子だった。そして当日、ファンの期待に大谷はプレーで応えた。打球初速約183キロ、メジャー自己最長となる飛距離137メートルの特大弾を放ったかと思えば、投手では最速約162.7キロをマーク。投打のパフォーマンスは周囲の度肝を抜いた。
試合中、東海岸、南部、西海岸などアメリカ各地に住む友人たちからも立て続けにメッセージが届いた。
「大谷は本当に本当に素晴らしい」
「ただただ、状態をキープする必要があるだけだね」
球場で、テレビで大谷のプレーを目の当たりにしたファンに大きな衝撃を与えたことは想像に難くない。
マッドン監督は、こう言った。
「もちろん、影響力があると思う。今年は面白くなるだろう。子供たちも同じようなことをやりたいと思うかもしれない。それは素晴らしいことだ。アメリカだろうと、外国だろうと関係ない。ただただ、ベースボールファンになって、ショウヘイ・オオタニを見てほしい」
本拠地エンジェル・スタジアムでは、今も「大谷を見に来た」と興奮気味に話すファンも多い。メジャー1年目の18年も、大谷は大きな衝撃を与えた。本拠地デビュー戦から3戦連発。その2日後に7回1死までパーフェクト投球で、二刀流の可能性をアメリカのファンに証明してみせた。
迎えた4年目、大谷はあの時と同様、いや、それ以上の衝撃を与えている。
文●斎藤庸裕
【著者プロフィール】
さいとう・のぶひろ。1983年、埼玉県生まれ。日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を務めた後サンディエゴ州立大学でスポーツビジネスを学ぶ。2018年から大谷翔平の担当記者を務める。日刊スポーツでコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」を配信中。
【大谷翔平PHOTO】全米に衝撃を与えた二刀流の活躍、はじける笑顔、日本代表での秘蔵ショットも大公開!
関連記事
- 大谷翔平の“リアル二刀流”は継続可能か?現地記者が指摘する球団との意思疎通の問題「自分の状態を正直に報告すべきだ」<SLUGGER>
- 「オオタニは大丈夫か?」韓国メディアが大谷翔平に浮上する“懸念”を指摘「二刀流が実現可能と証明しているが…」
- 「打者に専念したらとっくにオールスター」大谷翔平の二刀流挑戦に米記者たちは懐疑的!?「肘が『ノー』というなら…」
- 大谷翔平の打撃は去年とどこが違うのか。米現地記者が指摘するキーワードは「打球初速115マイル以上」
- 野茂英雄が達成した超高難易度ノーヒッター、史上唯一の“2度達成”を成し遂げたレジェンド――MLBの「球団初ノーヒッター」にまつわる3つのトリビア