専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「帰国も選択肢だ…」打率.154の筒香嘉智がマイナー降格の危機に。レイズ地元紙が苦境をレポート

THE DIGEST編集部

2021.04.19

打撃不振に陥っている筒香。昨シーズンからのスランプに地元紙からも厳しい指摘が飛んでいる。(C) Getty Images

打撃不振に陥っている筒香。昨シーズンからのスランプに地元紙からも厳しい指摘が飛んでいる。(C) Getty Images

 勝負の2年目を迎えた日本の主砲が瀬戸際に立たされている。タンパベイ・レイズの筒香嘉智だ。

 侍ジャパンの4番を務めた“大砲”は、メジャー1年目の昨シーズンに課題とされた平均93マイル(約150キロ)の速球に苦戦。打率.095と期待された打撃で全く結果を残せずにレギュラーシーズンを終えると、チームがワールドシリーズにまで駆け上がったプレーオフでは、ほぼ代打だけの出場に限られるなど、屈辱を味わった。

 契約の最終年となった今シーズンは捲土重来を期したが、開幕して約1か月での成績は39打数6安打での打率.154、さらに17三振(39.5%)と芳しくなく、ついにはマイナー降格すらも危惧されるようになってしまった。

 現地時間4月17日に行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦を含めて2試合連続で出場機会を得られなかった筒香について、地元紙『Tampa Bay Times』は、「チームが新たな登録枠を作るのに犠牲になる可能性は十分ある」と厳しい見解を示した。
 
 現在レイズは主力の復帰が見込まれている。MLB屈指の守備力を誇る外野手として名高く、左のリードオフマンとしても計算できるケビン・キアマイアー、さらにパワーヒッターの一塁手チェ・ジマンが右膝の故障から5月中旬までにはカムバックする目途が立った。

 主力の復帰は、チームで2番目に高い年俸700万ドル(約7億6200万円)を受け取りながら目に見える結果を残せていない筒香にとって、より窮地に立たされることを意味する。『Tampa Bay Times』は、「2年目も残念なスタートを切ったツツゴウは、その契約がレイズに『お金を無駄にした』と判断されるかもしれない」と綴った。

「球団がツツゴウに関してこれ以上に良くならないと判断し、ここにいるに値しないとした場合にはチームに残る保証はない。同じ左利きの強打者であるチェ・ジマンが本格的に復帰すれば、ロースターに空きがないため、ツヅゴウが犠牲になる可能性はある」

 同紙はマイナー降格には本人の同意が必要で、仮に同意しない場合には、「他球団との交渉や帰国するという選択肢も残されている」というが、一昨年のオフにレイズと2年1200万ドル(約13億円)の大型契約を締結していた和製大砲は、いかなる決断を下すだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号