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「非常に素晴らしかった」2試合連続無失点の有原航平を現地記者が称賛!「しかもキャリアハイの6奪三振」

THE DIGEST編集部

2021.04.20

現地記者も唸る好投で2勝目を手にした有原。(C)Getty Images

 堂々の2連勝と言っていいだろう。

 テキサス・レンジャーズの有原航平は現地時間4月19日、敵地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦に先発。5.2回77球、2安打無失点、2四球6奪三振の好投で今季2勝目をマークした。前回登板となった4月9日のタンパベイ・レイズでメジャー初勝利を挙げたが、この日も素晴らしいピッチングを見せた。

 日本ハム時代のチームメイトである大谷翔平との初対決。初回無死一塁でいきなり巡ってきた。4球目、インコースに投げたカッターで一塁正面のゴロに打ち取って併殺とすると、続くMVP3回の最強打者、マイク・トラウトをフルカウントからスプリッターで空振り三振。2回も四球で走者を背負ったがまたも併殺に仕留め、序盤3回を無失点に封じる。

 4回裏、大谷との2度目の対戦は本塁打性の打球を浴びたものの、センターがHRキャッチを阻止して有原を援護。ファインプレーで投球に勢いが出て、6回にはメジャー自己最多6奪三振を記録するなど、最終的に6回途中まで無失点ピッチング。後続の投手が4点を失うなど最後は6対4と僅差の試合となったが、逆に言えば強力打線を有原が抑えていたことの証とも言えるだろう。
 
 実際、地元紙『Fort Worth Star-Telegram』紙のジェフ・ウィルソン記者は、この日の有原の投球を「非常に素晴らしかった」と総括。「2試合連続で5.2回を無失点に封じた。たった2安打2四球、しかもキャリアハイの6奪三振、そのうち2つはトラウトから記録してみせた。センターの好守もあったとはいえ、同郷のショウヘイ・オオタニも2打席打ち取っている」と、しっかり内容を残した上での投球に合格点を与えている。

 ウィルソン記者が言うように、"たった"2四球に抑えるコントロールの良さがここまでの好成績につながっているのは間違いない。日本からメジャーに渡った多くの日本人投手がボールやマウンドの違いなどで制球が乱れがちだが、有原は計4試合、20.1回を投げてわずか3四球(与四球率1.33)と順調な適応ぶりを見せている。そしてこの日は7球種を投げたように技巧派としても躍動。

 レンジャーズは決してピッチングスタッフが充実していない中で、有原は光り輝いているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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