テキサス・レンジャーズの有原航平は現地時間4月19日、敵地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦に先発。5.2回77球、2安打無失点、2四球6奪三振の好投で前回登板に続く2連勝を記録した。
この試合は日本ハム時代のチームメイトで"親友"の大谷翔平との対戦が注目された。第1打席はファーストゴロ併殺、第2打席は大谷がバット投げで本塁打を確信するほどの大飛球を放ったが、センターがフェンス際でキャッチするファインプレー。3度目の対戦を前に有原は降板することになったものの、2打席ノーヒット。メジャー初勝利を挙げた前回登板に続いて2試合連続6回途中無失点のナイスピッチングだった。
特に光ったのが奪三振だ。デビューからの2試合はわずか1個ずつしか三振を記録できなかったが、前回タンパベイ・レイズ戦は5個、そしてこの日は6個を記録。有原は19日の試合で4シーム、スライダー、シンカー、スプリッター、カッター、チェンジアップ、カーブと7球種を投げる変幻自在の投球を見せていたが、計6奪三振の内訳はスプリッターで5、スライダーで1だった。
そして、伝家の宝刀スプリッターの"犠牲者"となったのが、MVP3回を誇る最強打者マイク・トラウトだ。トラウトは初回の第1打席にフルカウントから真ん中低めのスプリッターで空振り三振、4回は完全なボール球のスプリッターに手が出て2打席連続三振。これでバッティングが狂ったのか、この日は4打席無安打3三振とまったくいいところがなかった。
この最強トラウトを封じたことで、有原は一つ"快挙"を成し遂げた。レンジャーズ番記者のエバン・グラント氏によると、レンジャーズの投手がトラウトから1試合2三振を記録したのは、2016年9月11日のコルビー・ルイス(元広島でも活躍)以来、約5年ぶりのこと。しかも、球団わずか3人目という"偉業"だったという。
レンジャーズはトラウトにこれまでかなり打たれており、19日の試合前までに通算160試合(569打数)で打率.325、38本塁打、109打点、出塁率.451、OPS1.066。文字通りやられ放題だったが、有原はその最大の壁を見事抑え込んだというわけだ。
試合後、右腕は「ああやっていい形で三振を取れたのは自信になります」と語った。最強打者を封じた自信がどんな糧となるのか。次戦以降のピッチングに期待したい。そしてまた、トラウトが有原にリベンジできるのかどうか。この再戦もまた楽しみだ。
構成●THE DIGEST編集部
この試合は日本ハム時代のチームメイトで"親友"の大谷翔平との対戦が注目された。第1打席はファーストゴロ併殺、第2打席は大谷がバット投げで本塁打を確信するほどの大飛球を放ったが、センターがフェンス際でキャッチするファインプレー。3度目の対戦を前に有原は降板することになったものの、2打席ノーヒット。メジャー初勝利を挙げた前回登板に続いて2試合連続6回途中無失点のナイスピッチングだった。
特に光ったのが奪三振だ。デビューからの2試合はわずか1個ずつしか三振を記録できなかったが、前回タンパベイ・レイズ戦は5個、そしてこの日は6個を記録。有原は19日の試合で4シーム、スライダー、シンカー、スプリッター、カッター、チェンジアップ、カーブと7球種を投げる変幻自在の投球を見せていたが、計6奪三振の内訳はスプリッターで5、スライダーで1だった。
そして、伝家の宝刀スプリッターの"犠牲者"となったのが、MVP3回を誇る最強打者マイク・トラウトだ。トラウトは初回の第1打席にフルカウントから真ん中低めのスプリッターで空振り三振、4回は完全なボール球のスプリッターに手が出て2打席連続三振。これでバッティングが狂ったのか、この日は4打席無安打3三振とまったくいいところがなかった。
この最強トラウトを封じたことで、有原は一つ"快挙"を成し遂げた。レンジャーズ番記者のエバン・グラント氏によると、レンジャーズの投手がトラウトから1試合2三振を記録したのは、2016年9月11日のコルビー・ルイス(元広島でも活躍)以来、約5年ぶりのこと。しかも、球団わずか3人目という"偉業"だったという。
レンジャーズはトラウトにこれまでかなり打たれており、19日の試合前までに通算160試合(569打数)で打率.325、38本塁打、109打点、出塁率.451、OPS1.066。文字通りやられ放題だったが、有原はその最大の壁を見事抑え込んだというわけだ。
試合後、右腕は「ああやっていい形で三振を取れたのは自信になります」と語った。最強打者を封じた自信がどんな糧となるのか。次戦以降のピッチングに期待したい。そしてまた、トラウトが有原にリベンジできるのかどうか。この再戦もまた楽しみだ。
構成●THE DIGEST編集部