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「オオタニのように海外へ!」“鷹の超逸材”スチュアートJr.の現況に米メディアも熱視線!「間違いなく日本の恩恵を受ける」

THE DIGEST編集部

2021.04.25

メジャーへ挑戦した大谷(左)のように海を渡ったスチュアートJr.(右)。その動向はいまも米メディアで小さくない注目を集めている。(C) Getty Images, THE DIGEST

 全米からも熱視線を注がれる超逸材は、日本で確かなキャリアを積んでいる。

 今月17日にメットライフドームで行なわれた西武ライオンズ戦で、福岡ソフトバンク・ホークスのカーター・スチュアートJr.が9回から登板。最速153キロを記録するなど、強打の獅子打線に対して1イニングを無安打無失点と、上々の1軍デビューを飾った。

 2018年に全米ドラフトでアトランタ・ブレーブスから1巡指名を受けながらそれを蹴り、翌年5月に東フロリダ州立短大からソフトバンクに6年契約で電撃入団を果たしたスチュアートJr.。長期の契約と保証を望み、より大きな成功を掴もうと考え、トッププロスペクトにおいて日米間で前例のない獲得劇となり、当時も大きな話題となった。

 米放送局『CBS Sports』によれば、「MLBへステップアップを図るつもりでいる」という超逸材右腕の動向は、いまも注目を集めている。現地時間4月23日、米メディア『Insider』は、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)の大谷翔平に対するコメントを引用した記事を掲載。そのなかで「スチュアートJr.はある意味でオオタニと似た道を辿るかもしれない」と綴った。

「イチローやヒデキ・マツイといった英雄や、ユウ・ダルビッシュやマサヒロ・タナカ、ケンタ・マエダのようなハイパフォーマーを生み出した日本は、外国人選手にとっても非常にポジティブに作用するだろう。スチュアートJr.は間違いなくその恩恵を受ける」

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 同メディアはスチュアートJr.のソフトバンク入りに至った経緯を紹介したうえで、「アメリカのドラフトでも1位に指名された男は、オオタニのように海外へ行くことを選んだ」と記し、今後の可能性を踏まえて、こう締めくくった。

「現在21歳のスチュアートJr.は、25歳となる4年後に海外へのフリーエージェント権を獲得する。これはブレーブスでプレーするよりも3年も早い取得だ。2025年のメジャー挑戦を狙う彼は、若いアメリカ人選手たちが日本でキャリアを始めるための先駆者となり得る。オオタニがメジャーで可能性を示した。世界の将来性豊かな選手たちにとって、日本は実に頼りになる舞台だという指針になったのだ」

 いまだ粗削りな感が否めないスチュアートJrながら、そのピッチングには、鵜の目鷹の目のメジャー・スカウト陣も目を凝らしているに違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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