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MLB

大谷翔平、5回4失点9Kで1072日ぶりの勝利投手の権利! 打っては弾丸2点タイムリー二塁打の"リアル二刀流"

THE DIGEST編集部

2021.04.27

メジャー100年ぶりの快挙で勝利投手の可能性も。(C)Getty Images

メジャー100年ぶりの快挙で勝利投手の可能性も。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月26日、敵地で行われたテキサス・レンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場。初回に4失点と立ち上がりは不安視されたが、以降は4イニング連続無失点。4回には三者連続奪三振を含むメジャー自己最長タイの5連続Kと復調し、5回2安打4失点、2四球9奪三振で1072日ぶりの勝利投手の権利を手にしている。

 メジャー100年ぶりの快挙を成し遂げてのマウンドとなった。前日のヒューストン・アストロズ戦で、大谷はメジャートップに並ぶ今季7号アーチを放った。両リーグ本塁打1位の選手が、翌日に先発登板するのは1921年のベーブ・ルース以来、100年ぶりの快挙だった。

 初回の第1打席に四球で出塁した大谷は、2死後からジャレッド・ウォルシュのヒットで快足を飛ばして先制のホームを踏んだ。この流れをピッチングにも生かしたかったが、先頭を不運な形で出塁させると、四球で走者を2人ため、4番のネイト・ロウに3ランを浴びてしまう。さらに犠牲フライで4失点。苦しい立ち上がりとなった。
 
 しかし、大谷は自らのバッティングでこれを取り戻す。直後の2回表、2死一、二塁で大谷に2打席目が回ると、2球目の高め速球を完璧に捉えた打球は瞬く間にライト線を抜けていく。これで走者が2人返って2点タイムリーに。自らの打撃ですぐさま取り返してみせたのだ。さらに味方打線もジャスティン・アップトンとアルバート・プーホルスの2者連続アーチなどもあって、大谷に7点をプレゼント。

 これでピッチャー大谷も完全に立ち直った。2~3回を簡単に三者凡退に抑えると、4回には圧巻の三者連続奪三振。5回は久しぶりにヒットを許したものの、最後はこの日キレキレのスライダーで見逃し三振に仕留め、勝利投手の権利を得る5回をまとめてみせた。

 球数もまだ75球とあり、大谷がどこまで投げるのか。そして約3年ぶりの白星を手にできるのか、注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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