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「オオタニなら不可能ではない」リアル二刀流で異彩を放った大谷翔平にさらなる“ルース超え”の期待「オーマイガー!と言うほかない」

THE DIGEST編集部

2021.04.28

リアル二刀流で異彩を放つ大谷。「野球の神様」ルースの記録をさらに塗り替えられるか。(C)Getty Images

リアル二刀流で異彩を放つ大谷。「野球の神様」ルースの記録をさらに塗り替えられるか。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が異彩を放った。

 現地時間4月26日、敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場した大谷は、投げては初回に4点を失いながらも5回3安打2四球、毎回の9奪三振をマークし、打っては3打数2安打2打点3得点と躍動。チームからも9点の援護を受け、2018年5月18日以来、実に1072日ぶりの勝利投手となった。

 この日の大谷は3ランを浴び、3つの四死球を出すなど初回から苦しい立ち上がり。それでも指揮官のジョー・マッドンが「彼は決して慌てていなかったし、決意みたいなものが表情から伝わった」と振り返る。26歳の右腕は2回以降、スライダーを中心にピッチングを組み立てて相手を追い込み、伝家の宝刀スプリッターで打者を翻弄した。

 やってのけたのは、メジャー史に残る偉業だ。先発投手が9人以上の打者を打ち取り、2安打と3得点に絡んだのは、1961年6月11日のクリーブランド・インディアンス戦でルイス・ティアント(カンザスシティ・ロイヤルズ)が達成して以来の快挙。さらにその時点での両リーグ本塁打王が先発登板するのは、“野球の神様”ベーブ・ルース以来、実に100年ぶりの出来事だった。

 野球史を塗り替え続けるサムライ戦士。出色のパフォーマンスへの賛辞は収まる気配がなく、米放送局『CNN』は「『オーマイガー!』と言うほかない。彼はほぼ1世紀以上も見られなかった偉業を成し遂げた」と、ルースに記録上で並んだ大谷を称えている。

【動画】大谷翔平1072日ぶりの勝利投手!圧巻9Kハイライトはこちら
 マッドン監督は「彼のプレーを見て面白いと感じないなら、野球の試合を見て面白いとは感じられないだろう。ちゃんとシートベルト締めて見ないとね(笑)」と冗談めかす。大谷の一挙手一投足に米球界全体が注目しており、「いまのオオタニは間違いなくエリートクラスだ」と評する『CNN』は、さらなる“ルース超え”に期待を寄せる。

「メジャーで最後に1シーズンに50イニング以上も投げ、15本以上のホームランを打った打者は誰か? それは1919年のベーブ・ルースだ。ここ2年続いていた不振を脱して、二刀流の夜明けを迎えているオオタニならば、彼を超えるのも不可能ではないはずだ」

 メジャーの主役たちと並び称され、偉大なキャリアを築きつつある大谷。はたして今シーズン、どんな大記録を残すのか、興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部
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