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「水泳で五輪も狙えたよ!」大谷翔平、米記者が高校恩師が振るった"熱弁"を紹介!「ジョークじゃなかったんだ…」

THE DIGEST編集部

2021.04.29

メジャーで傑出した存在感を放つ大谷。その運動能力は高校時代から異次元だったようだ。(C)Getty Images

 大谷翔平のずば抜けた運動神経が脚光を浴びている。

 現地時間4月26日、敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場し、"リアル二刀流"で異彩を放った。投げては初回に4点を失いながらも5回3安打2四球、毎回の9奪三振をマークし、打っては3打数2安打2打点3得点と躍動。仲間からも9点の援護を受け、実に1072日ぶりの勝利投手となった。

 その時点での両リーグ本塁打王が先発登板するのは、"野球の神様"ベーブ・ルース以来、実に100年ぶりの出来事だ。ほぼ1世紀もの間、メジャーで誰も成し遂げなかった快挙に、賛辞が相次いでいる。

 投打に加えて、走塁でもトップレベルのスピードを記録。その運動神経の高さには、米メディアも驚きを隠さない。そのなかで興味深いレポートを掲載しているのが、ロサンゼルス・エンジェルスの地元紙『LA Times』のディラン・ヘルナンデス記者だ。

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 長年、大谷を取材している同記者は、花巻東高の佐々木洋監督から聞いたエピソードとして、「オオタニは泳ぐのも突出して速い」と紹介している。

「彼の高校時代の師であるササキ監督は、『トレーニングの一環で水泳をやらせているが、オオタニは泳ぐのが本当に速い。水泳部のコーチもオリンピックを目指せると言っていた』と聞いた時、私は『これはきっとジョークだ』と思って、その場は笑ってやりすごし、そのエピソードを取り上げなかった。でも、掲載すべきだったね。ササキ監督はおそらく本気だったんだ。オオタニは本当になんでもできるのさ」

 さらに大谷の北海道日本ハムファイターズ時代について「驚きの連続だった」と振り返った同記者は、レポートをこう締めくくっている。

「オオタニはNPB時代にファイターズの関係者やファンを驚かせたのと同じように、エンジェルスのファンや関係者を驚かせている。推測だが、いまの活躍には本人も驚いているだろう。これこそが彼を取り巻く物語の巨大さを表わしている」

 はたして、"リアル二刀流"はどこまで進化するのか。いまや世界中の野球ファンが熱視線を送っている。

構成●THE DIGEST編集部
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