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MLB

ハーパーやトラウトを凌ぐハイアベレージ!大谷翔平、今季絶好調の秘訣はMLB1位に浮上した「バレル」にあり

THE DIGEST編集部

2021.04.29

ボールを力強く引っ張るシーンが目立つ今季の大谷。このパワフルな打撃に関して興味深いデータが残されている。(C)Getty Images

ボールを力強く引っ張るシーンが目立つ今季の大谷。このパワフルな打撃に関して興味深いデータが残されている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が止まらない。

 メジャー挑戦4年目を迎えた今季は一皮むけた印象がある。リアル二刀流も話題に上がるが、やはり目を引くのは圧倒的なバッティングスタッツだ。打率こそ.284と開幕時からは落ち着いてきたが、7本塁打、18打点、OPS.959と軒並みハイアベレージを叩き出している。

 その打棒で開幕ダッシュに成功した大谷。とりわけ顕著なのが長打力だ。長打率から打率を引いたISOは驚異の.354とずば抜けている。J.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)やネルソン・クルーズ(ミネソタ・ツインズ)と並びアメリカン・リーグ2位タイのホームラン数もうなずける規格外のパワーだ。

 今季の打撃好調ぶりを示す数値は他にもある。なかでもメジャートップクラスなのが、バレルゾーン率だ。これは長打が出易いとさせる打球の速度と角度を組み合わせた打球を示す独自の数値を刺すのだが、大谷は昨季から13.4%も増加。いまやMLB全体1位の24.1%にまで上昇している。

【動画】大谷がメジャートップに並ぶ第7号HR! 2試合連続の豪快アーチはこちらをチェック
 ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)やマイク・トラウト(エンジェルス)などMVP級と比べてもトップだ。その変貌ぶりには、地元メディアも驚きを隠さない。放送局『Bally Sports West』で解説を務めるホセ・モタ氏は、「オオタニの昨季と今季の違いはバレル率の増加に尽きる」と断言する。

「昨季から13.4%も増えているんですよ? 一目瞭然です。今の選手はオオタニのようにデータを得てスイングの改良に活かせるから本当に面白い」

 無論、バレルゾーンの増加だけが、絶好調の要因ではない。だが、今までより強く、より高角度で打球を飛ばせるようになったのも、小さくない影響を及ぼしているに違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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