メジャー5年目で初の開幕投手――。そんな大役を担ったベテラン右腕がもがいている。ミネソタ・ツインズの前田健太だ。
ロッコ・バルデッリ監督から「彼以外にはあり得ない」と太鼓判を押されて、シーズンを迎えた前田。だが、開幕から満足のいく投球が出来ていない。5試合の先発機会を得ているが、1勝2敗と負け越し……。さらに防御率は6.56と悪化の一途を辿っている。
現有戦力の底上げを図った今季のツインズは、ローテーションの柱だったホゼ・ベリオスやマット・シューメーカーも成績が低迷。中継ぎも含めて投手陣に課題を抱えているだけに、前田の不振のみがクローズアップされる機会は少ない。しかし、アメリカン・リーグ中地区で、首位から6ゲーム差の4位に後れを取るチーム状況だけに「いつか良くなる」と悠長に語ってもいられない。
風当たりは徐々に強まっている。MLB公式サイト『MLB.com』は、「ツインズはここまで好材料がなかったわけではない」とハイアベレージを叩き出すバイロン・バクストンやネルソン・クルーズのいる打撃陣を称えたうえで、「ツインズにとっての最大の不安材料はケンタ・マエダだ」とキッパリと言及した。
「今のマエダの防御率6.56と不安定なままだ。さらにリリーフ陣もメジャーで5番目に悪い防御率(4.59)だ。彼らの不振は1点差のゲームでは2勝6敗、延長戦までもつれ込んだ試合では5敗というチーム成績にも影響している」
【動画】インディアンスの野獣が前田健太から放った特大のホームランシーンはこちら さらにツインズの専門メディア『Twins Daily』は、「昨季のサイ・ヤング賞2位投手は、これまでにないほどに不安定な内容に終始した」と評した。
「マエダは5回の先発登板で防御率は6.56だ。過去2度の先発機会では、被安打は16で、自責点は12。さらに8と2/3イニングで6本もホームランを打たれている。ここまでピッチングが不安定な彼は、少なくともツインズに移籍してからは見たことがなかった。まさに悪夢だ。現在のツインズには悪い選手にゲームを託す余裕はない。ただ、昨季のマエダを思えば、チームが手放すことは考えにくく、バルデッリ監督もいち早く状態が良くなるのを願うしかない」
日増しに周囲の喧騒が強まる前田。今後のピッチングは、彼のキャリアにおいても重みを持っていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
ロッコ・バルデッリ監督から「彼以外にはあり得ない」と太鼓判を押されて、シーズンを迎えた前田。だが、開幕から満足のいく投球が出来ていない。5試合の先発機会を得ているが、1勝2敗と負け越し……。さらに防御率は6.56と悪化の一途を辿っている。
現有戦力の底上げを図った今季のツインズは、ローテーションの柱だったホゼ・ベリオスやマット・シューメーカーも成績が低迷。中継ぎも含めて投手陣に課題を抱えているだけに、前田の不振のみがクローズアップされる機会は少ない。しかし、アメリカン・リーグ中地区で、首位から6ゲーム差の4位に後れを取るチーム状況だけに「いつか良くなる」と悠長に語ってもいられない。
風当たりは徐々に強まっている。MLB公式サイト『MLB.com』は、「ツインズはここまで好材料がなかったわけではない」とハイアベレージを叩き出すバイロン・バクストンやネルソン・クルーズのいる打撃陣を称えたうえで、「ツインズにとっての最大の不安材料はケンタ・マエダだ」とキッパリと言及した。
「今のマエダの防御率6.56と不安定なままだ。さらにリリーフ陣もメジャーで5番目に悪い防御率(4.59)だ。彼らの不振は1点差のゲームでは2勝6敗、延長戦までもつれ込んだ試合では5敗というチーム成績にも影響している」
【動画】インディアンスの野獣が前田健太から放った特大のホームランシーンはこちら さらにツインズの専門メディア『Twins Daily』は、「昨季のサイ・ヤング賞2位投手は、これまでにないほどに不安定な内容に終始した」と評した。
「マエダは5回の先発登板で防御率は6.56だ。過去2度の先発機会では、被安打は16で、自責点は12。さらに8と2/3イニングで6本もホームランを打たれている。ここまでピッチングが不安定な彼は、少なくともツインズに移籍してからは見たことがなかった。まさに悪夢だ。現在のツインズには悪い選手にゲームを託す余裕はない。ただ、昨季のマエダを思えば、チームが手放すことは考えにくく、バルデッリ監督もいち早く状態が良くなるのを願うしかない」
日増しに周囲の喧騒が強まる前田。今後のピッチングは、彼のキャリアにおいても重みを持っていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部