ミネソタ・ツインズの前田健太は現地時間5月3日(日本時間2日)、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦に先発登板。5回1/3を投げて2安打無失点、今季最多の8三振を奪う好投を披露した。開幕投手を任されるなど大きな期待を背負って臨んだ今シーズン、直近2試合で3本ずつホームランを浴びるなど、なかなか調子が上がらなかった中で、およそ1か月ぶりとなる嬉しい2勝目をあげた。
地元紙『Star Tribune』は「以前のマエダを探すツインズの旅は、ちょうど目的の場所へやってきた。マエダは自分の力に気付いた」と、エースの今季初の無失点ピッチングを喜んだ。
同記事は良かった点として、要所での丁寧なピッチングを挙げた。前田は2回と3回に続けて2死二、三塁のピンチを招いたが、どちらも三振で切り抜けた。
「彼は賢い策略で、全ての反撃の可能性を消した。2ストライクまではボールを低めに集め、それから打者の横を通り抜ける高めの速球を投げ込んで、イニングを終わらせた。この作戦で2回にチャーリー・カルバーソンを、3回にジョーイ・ギャロを討ち取った」
また、三振が増えたことに関して、「4月の奪三振率はキャリア最低だったが、マエダは三振を奪う才能を取り戻した。8つの三振は、2020年に築いた投球パターンへの回帰を象徴している。昨季サイヤング賞2位のマエダは11回の先発のうち7回で少なくとも7つの三振を奪っていた」と綴り、今後の本領発揮に向けたポジティブな要素として報じた。
MLB公式も「マエダは立ち直った」と見出しを打ち、復調を予感させる今回の好投を伝えている。
同記事は今季打ち込まれた原因として、変化球への依存度が高まり、その変化球が捕らえられている点を指摘。前田が最も多用するスライダーに関しては、7本の被本塁打のうち4本がスライダーを打たれたもので、強打される確率は.773にも及ぶという。2番目に使用頻度の高いスプリッターも、空振りを奪った割合は昨季の45.6%から19.1%に下落しており、「ロッコ・バルデリ監督はマエダの不振は変化球の活用に原因があると口にした」という。しかしウェス・ジョンソンコーチと取り組んだフォームの修正が奏功し、「変化球のコントロールはいまだ一定ではなかった」としつつも、多くの空振りを奪ったことを評価した。
アメリカン・リーグ中地区を2連覇中のツインズだが、今季はスタートダッシュに失敗し、4位に沈んでいる。エースの復調を追い風に、この勝利を反撃の足掛かりにしたいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
地元紙『Star Tribune』は「以前のマエダを探すツインズの旅は、ちょうど目的の場所へやってきた。マエダは自分の力に気付いた」と、エースの今季初の無失点ピッチングを喜んだ。
同記事は良かった点として、要所での丁寧なピッチングを挙げた。前田は2回と3回に続けて2死二、三塁のピンチを招いたが、どちらも三振で切り抜けた。
「彼は賢い策略で、全ての反撃の可能性を消した。2ストライクまではボールを低めに集め、それから打者の横を通り抜ける高めの速球を投げ込んで、イニングを終わらせた。この作戦で2回にチャーリー・カルバーソンを、3回にジョーイ・ギャロを討ち取った」
また、三振が増えたことに関して、「4月の奪三振率はキャリア最低だったが、マエダは三振を奪う才能を取り戻した。8つの三振は、2020年に築いた投球パターンへの回帰を象徴している。昨季サイヤング賞2位のマエダは11回の先発のうち7回で少なくとも7つの三振を奪っていた」と綴り、今後の本領発揮に向けたポジティブな要素として報じた。
MLB公式も「マエダは立ち直った」と見出しを打ち、復調を予感させる今回の好投を伝えている。
同記事は今季打ち込まれた原因として、変化球への依存度が高まり、その変化球が捕らえられている点を指摘。前田が最も多用するスライダーに関しては、7本の被本塁打のうち4本がスライダーを打たれたもので、強打される確率は.773にも及ぶという。2番目に使用頻度の高いスプリッターも、空振りを奪った割合は昨季の45.6%から19.1%に下落しており、「ロッコ・バルデリ監督はマエダの不振は変化球の活用に原因があると口にした」という。しかしウェス・ジョンソンコーチと取り組んだフォームの修正が奏功し、「変化球のコントロールはいまだ一定ではなかった」としつつも、多くの空振りを奪ったことを評価した。
アメリカン・リーグ中地区を2連覇中のツインズだが、今季はスタートダッシュに失敗し、4位に沈んでいる。エースの復調を追い風に、この勝利を反撃の足掛かりにしたいところだ。
構成●THE DIGEST編集部