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MLB

「ファンは勝利とワクチンを得る!」マリナーズがMLB史上初の入場者にワクチンを無料&予約なしで提供へ

THE DIGEST編集部

2021.05.05

マリナーズ本拠地で世界を苦しめる疫病対策が実施に。(C)Getty Images

マリナーズ本拠地で世界を苦しめる疫病対策が実施に。(C)Getty Images

 シアトル・マリナーズは現地時間5月4日、本拠地Tモバイル・パークの入場者に新型コロナウイルスのワクチンを無料提供すると発表した。プロバスケットボールNBAではミルウォーキー・バックスがすでに実施しているが、MLBでは初の試みとなり、同日(日のボルティモア・オリオールズ戦からスタートする。

 ワクチン希望者は『ジョンソン&ジョンソン』か『モデルナ』のどちらかを選択し、予約なしで接種できる。シアトル消防局の救急隊職員、地元保健所職員とボランティアが接種に当たる。2回の接種が必要とされる『モデルナ』を希望した者は後日、スケジュールを調整してシアトル市のワクチン接種会場に行くという。

 球界初の取り組み合意を受け、シアトル市長のジェニー・A・ダーカン氏は「シアトル市はマリナーズと提携できたことを誇りに思う」と声明を出し、最後に「マリナーズファンはワクチンと勝利を得ることになるでしょう。ゴー、マリナーズ!」と綴って喜びを爆発させた。
 
 そしてマリナーズ球団社長のジョン・スタントン氏も「ワクチンを接種することは、我々自身、家族、そしてこのコミュニティを守る上で最も重要なことです。今回、提携することができ、シアトルにおける新型コロナのパンデミックを終結に近づくことができるはず」とコメントした。

 日本よりもワクチン接種が急速に進んでいるアメリカだが、それでもなお、感染者数は日本と比べてもかなり多い。それでもレギュラーシーズン全試合が無観客で行われた昨シーズンと異なり、今季は開幕から多寡はあれどもファンの入場が認められている。

 テキサス・レンジャーズはフルキャパシティで行なわれ、4万300人の収容が可能。一方でボストン・レッドソックスは全体の12%、4500人までといった具合だ。ちなみに、今回ワクチン接種の無料提供が決まったマリナーズは最大18.9%、9000人となっている。

 各自治体で大きく異なる状況ではあるけれども、レンジャーズに続いて5月7日の試合からアトランタ・ブレーブスも100%の収容が可能になる。これもまた、マリナーズ球団社長の言葉が示す通り、ワクチン接種の進行状況が大きな影響を与えるファクターなのだろう。

 一刻も早くMLB全ボールポーク、いや日本の球場も満員の観客で埋め尽くされる日を、待ち望みたい。

構成●THE DIGEST編集部
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