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オリオールズ左腕ミーンズがノーヒッター達成! 無安打無四球ながら振り逃げで完全試合はならず…

SLUGGER編集部

2021.05.06

メジャー3年目のミーンズ。1年目の19年には12勝を挙げて新人王投票2位に入っている。(C)Getty Images

メジャー3年目のミーンズ。1年目の19年には12勝を挙げて新人王投票2位に入っている。(C)Getty Images

 現地5月5日、オリオールズのジョン・ミーンズがマリナーズ戦でノーヒット・ノーランを達成した。

 前日までの7登板で防御率1.70と絶好調の左腕は、この日も90マイル台前半の速球とチェンジアップが冴え渡り、マリナーズ打線をまったく寄せつけず。打線も相手先発の菊池雄星から7回までに3点を奪い、8回には主砲トレイ・マンシーニがダメ押しの3ラン本塁打を放って援護した。

 8回を投げ終えた時点で、ミーンズは11個の三振を奪い101球。迎えた9回、先頭のディラン・ムーアを三塁ファウルフライに打ち取ると、続くサム・ハガティはチェンジアップで空振り三振。そして、最後のJP・クロフォードはショートへの小フライに倒れ、見事に大記録を達成。捕手のペドロ・セベリーノと抱き合うミーンズにダグアウトから飛び出したチームメイトたちも加わり、まるでワールドチャンピオンになったかのような歓喜の輪ができた。
 
 返す返すも惜しかったのは3回だ。1死からハガティを空振り三振に仕留めたがボールが捕手のミットからこぼれ、振り逃げで出塁。このため、無安打無四球ながら記録上はパーフェクト・ゲームとはならなかった。

 それでも、キャリア初の完投がチームでは実に52年ぶりのノーヒッター(継投を除く)。メジャー3年目の28歳左腕は試合後、「何と表現したらいいか分からない。言葉が見つからない」と自らの偉業が信じられない様子だった。

 これで、4月9日のジョー・マスグローブ(パドレス)、14日のカルロス・ロドン(ホワイトソックス)に続いて早くも今季3度目のノーヒッター。これまでのシーズン最多記録は7回だが、このペースなら記録更新の可能性も十分ありそうだ。

構成●SLUGGER編集部
 
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