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大谷翔平、3度目の“リアル二刀流”は3年ぶりに7イニングを投げて10K1失点の好投、8回裏からはライトの守備へ!

THE DIGEST編集部

2021.05.12

7イニングを投げたのは18年5月20日以来。勝ち星はつかなかったが、今季最高の投球だった。(C)Getty Images

 現地5月12日、エンジェルスの大谷翔平が敵地で行われたアストロズ戦に「2番・投手」として出場。投げては今季最長の7回を投げて10奪三振、1失点と好投し、打っては3打数1安打。8回裏からはメジャーで初めてライトの守備に入っている。試合は8回表終了時点で1-1の同点となっている。

 "リアル二刀流"として臨んだ今季3度目の試合で光ったのは、「投手・大谷」だった。

 1回裏、首位打者3回のホゼ・アルトゥーベにいきなり初球をセンター前に運ばれたものの、続く3人を危なげなく抑えて無失点で切り抜ける。初回に要した球数はわずか12球で、そのうちストライクが9球。コントロールが安定せず、球数を多く費やしていた過去4登板とは対照的な順調な立ち上がりとなった。

 その後も順調な投球が続く。アストロズ打線がファーストストライクから積極的に振ってきたこともあり2回は11球、3回もわずか9球で無失点。4回、先頭打者に安打を許し、1回に続いてノーアウトの走者を背負うが、ここでもアルバレス、グリエル、コレアをスプリッターで三者連続三振に仕留めた。
 しかし5回、先頭のタッカーに左翼席へ先制ソロアーチを献上。ボール先行カウントからの甘い4シームを狙われてしまったが、失投らしい失投はこの球だけ。その後も落ち着き払った投球で、18年5月20日以来実に3年ぶりとなる7回のマウンドも三者凡退に抑えた。

 結局、7回88球で4安打1四球、10奪三振、1失点。勝ち星はつかなかったが、間違いなく今季最高の投球だった。

 一方、打席では、通算7打数ノーヒットと苦手にしていたアストロズ先発ランス・マッカラーズJr.に対し、第1打席はセカンドゴロ、、3回の第2打席は変化球で攻められて空振り三振。しかし、7回の第3打席では最初の打席で打ち取られたチェンジアップにうまく合わせてライト前に運んだ。

構成●THE DIGEST編集部
 
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