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大谷翔平に付きまとう疑問「二刀流はいつまで続けられるか」を米紙が検証! 専門家やNPB投手の見解は?

THE DIGEST編集部

2021.05.20

あのベーブ・ルースとも比べられるようになった大谷だが、ここ2年にわたって怪我に苦しんでいた影響からコンディションへの懸念は常に付きまとう。(C)Getty Images

あのベーブ・ルースとも比べられるようになった大谷だが、ここ2年にわたって怪我に苦しんでいた影響からコンディションへの懸念は常に付きまとう。(C)Getty Images

 大谷翔平の勢いが止まらない。

 打者としてはいずれも印象深い14本の本塁打を放ってランキングトップを独走し、長打率、打点数でもここまで際立った数字を記録。走力でも抜きんでた力を示す26歳は、さらに投手としてMLBの歴史に新たな1ページを加える「リアル二刀流」において、最高速162キロを計測し、先発5試合で防御率2.10、奪三振数40、奪三振率14.03は、規定未満ながらも、いずれもトップクラスの数値だ。
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 これに加え、先発降板後に右翼手として守備につくという驚きのユーティリティーぶりを披露した大谷だが、常にフィールドに立ち続ける彼には、当然ながらコンディションやフィジカル面での不安が付きまとい、「二刀流はいつまで続けられるのか?」という議論に繋がっている。

 アメリカの日刊紙『USA TODAY』は、「オオタニが今後も傷つくことなく、前例のない仕事を維持するにはどうすれば良いのか?」を検証。元投手でMLBのコーチも務めたバイオメカニクスの専門家トム・ハウス氏の見解とともに分析している。

 この記事で、ハウス氏は、大谷の投打を両立させるうえで「エンジェルスが素晴らしい仕事をした」と称賛しながら、「打撃での身体にかかる負荷を理解することで、日々、投球の準備をしながら打者として競争に臨み、5日ごとに先発投手としてマウンドに立ち続けることができる」と指摘している。
 
 また、米国スポーツ医学研究所のリサーチディレクター、グレン・フライジグ氏は、マウンドに立たない大谷が指名打者として打撃に専念していることは、「ランニング量の減少と、腕の負傷に繋がる可能性がある倦怠感を軽減させる」ためにも正しい判断と語っている。

 さらに変化球を多用する投手に比べ、速球を主武器とする投手の場合は、より腕へのストレスが増加するが、フライジグ氏によると「エンジェルスが積極的に生体力学の専門知識を取り入れている」として、この不安を解消しているという。

 元メジャーリーガーで、自身もリリーフ投手と打者を兼ねていたブルックス・キーシュニックは大谷について「右腕に多くの負担がかかるだろうが、彼は自分の身体のことを良く知っており、丸1日何もしない日を設けるなどして、長い期間、二刀流を続けられる」と、経験に基づいて意見を述べている。
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