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【MLB注目スターファイル】史上初の「開幕無四球&58奪三振」! 絶賛ブレイク中の右腕コービン・バーンズ<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.05.22

投球の5割以上を占めるカットボールのスピンレートはMLBトップクラス。バーンズの快進撃を支えるボールとなっている。(C)Getty Images

投球の5割以上を占めるカットボールのスピンレートはMLBトップクラス。バーンズの快進撃を支えるボールとなっている。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンジェルス)の活躍が日々大きな話題を集めているが、メジャーリーグには他にもエキサイティングな選手が大勢いる。今回はブルワーズで赤丸急上昇中の先発右腕・コービン・バーンズを紹介しよう。

 K/BBという指標がある。三振数を四球で割っただけの単純なものだが、数値が大きければ大きいほど、四球が少なく三振が多く、投手の完成度を示すものだ。このK/BBが、バーンズは5月13日になるまで「測定不能」だった。

 なぜかと言えば、バーンズはこの日の5回2死まで、開幕から34イニングにわたって四球をただの一つも出さなかったからである。しかも、その一方で58もの三振を奪い、これはシーズン初四球までに奪った三振数のメジャー記録となった。初めて四球を与えた時点でのK/BBは58.00。昨季の両リーグ1位がマルコ・ゴンザレス(マリナーズ)の9.14だったことを思えば、まさに異次元の記録と言っていい。
 
 これだけの快挙を、まだ規定投球回に到達していない4年目の26歳右腕が達成した事実が、なおさらファンを驚かせている。米メディア『Sports Illustrated』はバーンズの快投を「魔法に他ならない」と表現した。

 バーンズがメジャーデビューしたのは2018年。本来は先発だが、この年はリリーフを務めて好投し、翌年には満を持して開幕ローテーション入りを果たした。だが、最初の4先発、計17.2イニングで何と11被弾と深刻な一発病を発症し、早々に先発失格となってしまった。その後も調子は戻らず、結局、この年は防御率8.82と惨憺たる数字に終わった。
 
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