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「誰か助けて」“最強投手”デグロムがリハビリ登板で最速102マイル!3回8Kの無双投球に相手球団が白旗

THE DIGEST編集部

2021.05.21

デグロムがリハビリとは思えぬ快投を披露。相手球団も対戦したくない?(C)Getty Images

 現役最強投手は誰かと訊かれ、多くの人が名前を浮かべるのがニューヨーク・メッツの大エース、ジェイコブ・デグロムだ。

 2018~19年に2年連続サイ・ヤング賞を受賞すると、昨年は最多奪三振を獲得して投票3位。今季も4月23日のワシントン・ナショナルズ戦で、9回2安打無四球15奪三振完封と圧巻のピッチングを披露するなど、ここまで6先発してメジャー1位の防御率0.68、WHIP0.60をマークしている。

 しかしデグロムは、5月に入って身体の張りを訴え、現在はマイナーでリハビリ中。現地時間5月20日に実戦登板を果たしたのだが、その投球は文字通り"凄まじかった"。
 
 1Aのパルムビーチ・カーディナルス戦に先発すると、3回41球を投げて許した走者はエラーの一人。打者10人と対戦して8つの三振を奪い、100マイル(161キロ)以上を13回、最速102マイルを叩き出すなど、完膚なきまでに相手を制圧してみせた。

 あまりの投球に、対戦相手のカーディナルス公式ツイッターは「誰か助けて」と懇願。ファンからは「速球の練習になってよかったね(笑)」とコメントされると、「うちの選手8人が2000年生まれ以降なんだよ(きつすぎる……)」と返すほど、鮮烈だったようだ。

 少なくとも故障の状態が回復に向かっているのは確かだろう。早ければ明日に負傷者リストから復帰できるが、球団はもう少し余裕を見るとの考えを示している。メジャーでも無双しているデグロム。これ以上、マイナーの選手を"いじめる"のはかわいそうなので、早い復帰を、彼らもファンも、待ち望んでいるはずだ。待っていないのは、メジャーの他球団だけかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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