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MLB

「なんてことだ! 速すぎる」米記者絶賛の快足を見せた大谷翔平はタイムリー三塁打を含むマルチ! チームは再び中継ぎが…

THE DIGEST編集部

2021.05.23

苦手としていたアスレチックスの先発バシットからヒット放った大谷。だが、彼の奮闘もチームの勝利には結びつかなかった。(C)Getty Images

苦手としていたアスレチックスの先発バシットからヒット放った大谷。だが、彼の奮闘もチームの勝利には結びつかなかった。(C)Getty Images

 現地時間5月23日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたオークランド・アスレチックス戦に「2番・DH」で先発出場した。

 アメリカン・リーグ西地区で首位に立つアスレチックスの追撃を目指す最下位のエンジェルス。だが、この日も先発のパトリック・サンドバルが初回から1点、3回表に1点と失点を重ねる苦しい展開となる。

 打線も相手先発クリス・バシットの小気味いいピッチングに封じ込まれてしまう。注目された大谷も、過去12回の対戦でたった1安打と苦手としている右腕に、やはり苦戦。初回の第1打席にボール球を振らされて空振り三振を喫すると、3回裏の第2打席も縦に大きく割れるカーブに手を出して空振り三振となった。

 その後、2-0で推移した6回表にエンジェルスは継投策を講じる。しかし、試合前までア・リーグ最下位の防御率となっているブルペン陣への切り替えが仇となる。変わったアレックス・クラウディオがマット・オルソンにソロホームランを打たれ、点差を広げられた。
 
 反撃に出たいエンジェルスはバシットを攻めきれない。そのなかで大谷が見せ場を作る。

 6回裏2死無塁で第3打席に立った背番号17は、インコースへのフォーシームを力で弾き返すと、打球は二遊間を抜けてセンターへ。やや力のなかった打球を相手外野手が処理にもたつく間に、大谷は毎秒29フィート(時速31.8キロ)の快足を飛ばして果敢に二塁へと到達した。

 しかし、後続のアンソニー・レンドーンが凡退。米メディア『The Athletic』のブレント・マグワイア記者が「なんてことだ! 速すぎるぞ」と絶賛したヒットを放った大谷の創出した得点機を逸したエンジェルスは、直後の7回表にアラミス・ガルシアにソロホームラン、セス・ブラウンに2ランホームランを打たれてしまう。

 6点差とされたエンジェルスだったが、打線が終盤にようやく繋がりを見せる。1死1、3塁からホセ・イグレシアスの内野ゴロの間に1点を返すと、続く大谷はセンターの頭上を越えるタイムリースリーベースを放って4点差にまで詰め寄った。

 結局、反撃もここまでだった。9回はアスレチックスの3番手ジェイク・ディークマンに封じ込められたエンジェルスは6-2で敗戦。直近5試合4敗と不振に喘ぐチームは、暗中模索の状況が続いている。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】スピードを落としてから急加速! 大谷翔平の速すぎる二塁打はこちら
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