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ヤンキースの若き主砲、アーロン・ジャッジの生い立ち、そして「怪力紳士」伝説とは?

THE DIGEST編集部

2019.10.24

アーロン・ジャッジの生い立ちから衝撃の2017シーズンを振り返る!

 アーロン・ジャッジ。2017年、当時まだルーキーだった背番号99の彼はニューヨークを席巻した。ファンだけでなく、ベテラン選手をも驚かせた。

 シーズンの前半の81試合に出場した時点で、打率.331、29本塁打、65打点をマーク。オールスターのファン投票ではアメリカン・リーグ最多得票を集め、ホームラン・ダービーでは見事に優勝した。シーズン最終成績では打率.284、52本塁打(リーグ1位)、打点114(リーグ2位)をマークし、本塁打王と新人王のタイトルを受賞した。

 東洋館出版社では、「ネクスト・ジーター」との呼び声高い、ジャッジの生い立ちから、高校・大学時代の脅威的なエピソード、衝撃の2017シーズンの活躍をまとめた魅了溢れる一冊を10月21日より発売している。ヤンキースに突如現れた「怪力紳士」。衝撃の2017シーズンの活躍をプレーバックできる。

この本のエピソードの一部をご紹介しよう!
【衝撃のパワー:天井直撃弾】
 名選手と比較しても規格外のパワーを持っているアーロン・ジャッジ。そのパワーを発揮したエピソードの一つがマーリンズ・パークの天井直撃弾だ。マーリンズ・パークの開閉式屋根の高さは、設計段階で緻密な計算がなされている。技術者たちはマイアミの空気密度や気温を調査し、それをNASAの方程式に当てはめ、そこから割り出した数字を独自のアルゴリズムに適用し、最終的な屋根の形状を決めた。二塁真上の頂点まで約64メートルの屋根には、絶対ボールが届かないはずだった…。
 しかしジャッジはいともたやすく、特大の一打で天井を直撃したのだ。球団によれば、その時直撃した左中間奥の天井梁の高さは、地上から約52メートル。ビルで言えば17階に相当し、もしそのまま飛び続けたとしたら90メートルの高さに達したと分析されている。天下のNASAの科学者たちも、超人ジャッジの前ではあっけにとられ、沈黙するしかなかったという。

 これはエピソードのたった1つにすぎない。本書にはその他多数のエピソードが収録されている。

 ジャッジは18年以降も活躍を続け、今季はヤンキース7年ぶりの地区優勝に貢献。今やMLBを代表するスター選手となったジャッジのことを深く知る上でも、必読の一冊と言っていいだろう。

【書籍情報】
アーロン・ジャッジ —ニューヨーク・ヤンキースの主砲 その驚くべき物語―
著/デヴィッド・フィッシャー
翻訳/藤田成子
発行/2019年10月21日
価格/1400円(税別)
発行元/東洋館出版社
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構成●THE DIGEST編集部