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「現実世界でシゲノになった」米紙が大谷翔平に賛辞!人気漫画になぞらえてサッカーとの比較も「クボやナカタとの違いは…」

THE DIGEST編集部

2021.05.24

まさに漫画の主人公のようなプレーを見せ、ファンやメディアから熱視線を送られる大谷。投打での違いを生み出す男は、空想の世界を凌駕してしまうのかもしれない。(C)Getty Images

まさに漫画の主人公のようなプレーを見せ、ファンやメディアから熱視線を送られる大谷。投打での違いを生み出す男は、空想の世界を凌駕してしまうのかもしれない。(C)Getty Images

 至高の舞台で異彩を放ち続ける大谷翔平が、脚光を浴び続けている。

 今季の大谷は、開幕から秘めたるポテンシャルを遺憾なく発揮。打っては本塁打王争いでアメリカン・リーグトップタイの14本を放ち、投げては最速102マイル(約164キロ)の剛速球を投げ込むなど、投打で快進撃を続けている。

 まるで空想の世界にしか存在しなかったような偉才の登場には、本場アメリカ・メディアも驚嘆する。「オオタニは現実世界でゴロウ・シゲノになった」と評したのは、地元紙『LA Times』のディラン・ヘルナンデス記者だ。

 日本の人気野球漫画『Major』の主人公である茂野吾郎になぞらえて、大谷を激賞した同記者は、「シゲノ・ゴロウはショウヘイ・オオタニより前にショウヘイ・オオタニだった。彼はサウスポーで、そのファストボールは102マイル(約164キロ)。打ってはスコアボード直撃のホームランを放つ恐ろしい打者だ」と説いたうえで、こう続けた。

「架空の人物である彼にインスピレーションを得たオオタニは、実際にゴロウ・シゲノになった。この事実を考えてもマンガ大国でもある日本がオオタニのような選手を生んだことは理にかなっているかもしれない。想像の世界だが、すでに圧倒的な二刀流プレーヤーのロールモデルが存在したからだ。オオタニは架空のコンセプトを具現化した男である」
 
 さらにヘルナンデス記者は、「日本には明確に定義された理想があり、柔軟性があまりない。学問やスポーツの分野においても反復が重要視される。彼にとってマンガは息苦しい環境からの脱出ルートだった」と分析し、次のように締めくくっている。

「日本には『キャプテン翼』というサッカーマンガもあったが、ヒデトシ・ナカタやタケフサ・クボら多くの日本人選手は主人公のツバサ・オオゾラに近づけていない。そこがオオタニとの違いだ。彼がしていることは、マンガの世界ですら、前例のないことなのだ」

 ちなみに茂野は『Major』において、最多勝2回、最優秀防御率3回、2度のサイ・ヤング賞獲得に加え、ワールドシリーズ制覇も成し遂げている。はたして、大谷はどうだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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