MLB

「理解できない」大谷翔平の“ボーク判定”が米メディアで物議! マッドン監督は「2つ目はショウヘイを怯ませるため」と主張

THE DIGEST編集部

2021.06.13

メジャー初のボークを取られた26歳。現地では不可解なボークとして議論が沸騰している。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が下された連続ボーク判定が、物議を醸している。

 現地時間6月11日、アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「2番・投手」で出場した大谷。投げては5回(86球)を、被安打5、8奪三振、2失点にまとめ、打っては4打数2安打1打点と、まさにリアル"二刀流"を体現し、チームの勝利に貢献した。

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る

 波紋を呼んでいるのは、5回裏のピッチングだ。2死1、2塁の場面で、大谷はプレートから足を外し、二塁へけん制の構えをみせた。しかしプレートから足を外すより早く上体が動いたと判断を受けボークを取られた。

 これに不満を募らせた26歳は、審判に向かって「Why?」と両手を広げたジェスチャーで抗議したものの判定は覆らず。さらにカウント1-2から投じた5球目、空振りを取ったと思われたが、制止不足で再びボークを告げられ、ランナーを押し出し失点。その後、バッテリー間のミスも重なり、2点目を失った。

 1回目のボーク後、ベンチを出て審判に抗議したジョー・マッドン監督は、試合後には「オオタニへの2つ目のボークは怯ませるためで、認識可能な静止をしなかったためではない」と、本人に対する"見せしめ"の可能性を指摘した。
 
 そんな指揮官の考えに同意するように、現地見識者たちも判定に納得がいかない様子だ。米経済誌『Forbes』に寄稿するバーニー・プレスコフ記者は、「オオタニのボーク判定について説明が聞きたい。実際には根拠がなく独断的であった。最初のボークは審判団が協議したけど、意味をなさないものだった」と言及し、大谷への影響を続けている。

「ボーク後、オオタニの球速がかなり落ちた。なぜボークを取られたのか分からなかったので動揺したのだろう。私も理解できないけど。明らかにリズムを乱していたね」

 それでも振り逃げと右前打を許すも、5番デービッド・ペラルタを空振り三振に仕留めた背番号17に、同記者は「今夜、彼は根性を見せてくれたよ」と称えている。

 不可解な判定で好投に水をさされる形となったが、貴重な経験になったと言えるだろう。26歳のさらなる飛躍に期待だ。

構成●THE DIGEST編集部 

【動画】「説明が聞きたい」と声も!大谷の連続ボークの様子はこちら
 
NEXT
PAGE
【動画】「説明が聞きたい」と声も!大谷の連続ボークの様子はこちら