専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

3回8K完全投球の“最強”デグロムがまたも負傷降板。11先発で防御率0.54、打点6>自責点4と伝説は続いているが…

THE DIGEST編集部

2021.06.17

今宵もデグロム劇場が幕開けとなったが、予期せぬ事態で閉幕。無事を祈るばかりである。(C)Getty Images

今宵もデグロム劇場が幕開けとなったが、予期せぬ事態で閉幕。無事を祈るばかりである。(C)Getty Images

 もはやピッチングに肉体がついてこないのかもしれない。

 ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムは現地時間6月16日、本拠地で行なわれたシカゴ・カブス戦に先発。3回まで一人のランナーも許さず、7者連続を含む8奪三振と完璧な投球を見せていたが、3回途中に右肩の異変を感じてまさかの降板となった。

 前回登板のサンディエゴ・パドレス戦でも、80球を投げて6回1安打無失点、10奪三振と充実のピッチングを披露するも、右肩の不調を訴えて交代。2試合連続の途中降板とあって、メッツファンならずとも不安の声が起きている。
 
 この日のデグロムも、“鬼神”としか言えない出来だった。平均99.6マイル(160.3キロ)の4シーム、90.7マイル(146.0キロ)のスライダーでカブス打線を圧倒し、1回に2つの三振、2~3回はともに三者連続。本拠地シティ・フィールドには3回で早くも8つのK(三振の意味)ボードが立てられ、今季では毎回お馴染みとなった「MVP」コールが巻き起こっていた。

 そして、今季好調のバッティングでも2回にタイムリーを放ち、今季6打点目。11先発、67.0イニングを投げて自責点はいまだ4点であり、前回登板に記録した「10先発時点で打点が自責点を上回る」というレコードも、再び更新されることになった。

 それだけに、2試合続けての負傷交代はかなり気になるところ。デグロム自身も「最初の2イニングを終えて、今シーズン一番いい感じだった」と手応えをつかみながらの降板に、「マジでイライラしている」と苛立ちをのぞかせていたが、とにかく明日の検査で何もないことを祈るばかりである。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】3回8奪三振とまさに無双! デグロムの“鬼”ピッチに酔いしれよう
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号