最近、ジェイコブ・デグロム(メッツ)のニューヨークでの先発試合はすべて“イベント”の雰囲気を帯びるようになった。試合前の投球練習を終え、ダグアウトに戻る際には早くもスタンディング・オベーションが沸き起こる。ゲームが始まり、打者を2ストライクに追い込むと、三振を期待する観衆は文字通り総立ちになる。この期待感は2013年頃、低迷が続いていたメッツの“救世主”としてマット・ハービーが売り出された頃を彷彿とさせる。
特に観客制限緩和で本拠地シティ・フィールドに今季最多の2万6637人を動員した11日のパドレス戦でのデグロムは、大谷翔平(エンジェルス)のお株を奪うような「二刀流」の大活躍を見せた。フェルナンド・タティースJr.、マニー・マチャドといったスターが揃うパドレス打線を6回1安打無失点10奪三振と完璧に抑え、防御率は何と0.56まで下げた。打つ方でも、5回無死二、三塁からサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルの153キロの4シームをレフト前に弾き返す2点適時打を放ち、ニューヨークのファンを熱狂させた。
「ジェイクと比較できる選手なんていない。彼は別の惑星から来たかのようだ。マウンドでやり遂げていることは信じられないし、打撃でも貢献している。彼こそが球界のベストプレーヤーかもしれない」。試合後、メッツのクローザー、エドウィン・ディアズは目を丸くしてそう話していたが、そんな言葉も決して大袈裟ではない。
最初の10先発で防御率0.56は、防御率が公式記録となって以降ではベストの数字。61.2イニングで100奪三振到達も、マウンドが現在の距離になった1893年以降でが最速だという。打率もここまで4割ちょうどで、投手として許した自責点(4)を打点(5)が上回るという超人的な活躍ぶりだ。
この日は右屈筋腱炎のため6回80球で降板したことが懸念されたが、「心配はしていない。休まずに次の先発もできると思う」と重症ではないことを強調している。文句なしのメジャーNo.1投手として確立した32歳は、このまま最後まで勢いが落ちなければサイ・ヤング賞はもちろんMVPを受賞する可能性も十分ある。
デグロムの快投に引っ張られる影で、メッツも現在、ナ・リーグ東地区の首位に立っている。大富豪のスティーブ・コーエンが新オーナーに就任し、今季から再スタート。ここまですべてが順風満帆だったわけではない。
特に観客制限緩和で本拠地シティ・フィールドに今季最多の2万6637人を動員した11日のパドレス戦でのデグロムは、大谷翔平(エンジェルス)のお株を奪うような「二刀流」の大活躍を見せた。フェルナンド・タティースJr.、マニー・マチャドといったスターが揃うパドレス打線を6回1安打無失点10奪三振と完璧に抑え、防御率は何と0.56まで下げた。打つ方でも、5回無死二、三塁からサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルの153キロの4シームをレフト前に弾き返す2点適時打を放ち、ニューヨークのファンを熱狂させた。
「ジェイクと比較できる選手なんていない。彼は別の惑星から来たかのようだ。マウンドでやり遂げていることは信じられないし、打撃でも貢献している。彼こそが球界のベストプレーヤーかもしれない」。試合後、メッツのクローザー、エドウィン・ディアズは目を丸くしてそう話していたが、そんな言葉も決して大袈裟ではない。
最初の10先発で防御率0.56は、防御率が公式記録となって以降ではベストの数字。61.2イニングで100奪三振到達も、マウンドが現在の距離になった1893年以降でが最速だという。打率もここまで4割ちょうどで、投手として許した自責点(4)を打点(5)が上回るという超人的な活躍ぶりだ。
この日は右屈筋腱炎のため6回80球で降板したことが懸念されたが、「心配はしていない。休まずに次の先発もできると思う」と重症ではないことを強調している。文句なしのメジャーNo.1投手として確立した32歳は、このまま最後まで勢いが落ちなければサイ・ヤング賞はもちろんMVPを受賞する可能性も十分ある。
デグロムの快投に引っ張られる影で、メッツも現在、ナ・リーグ東地区の首位に立っている。大富豪のスティーブ・コーエンが新オーナーに就任し、今季から再スタート。ここまですべてが順風満帆だったわけではない。