メジャー開幕から2か月以上が経過した今、ア・リーグでMVP争いを繰り広げているのは大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)だ。
今季から二刀流として完全復活した大谷は、9度の登板で2勝1敗ながらも、防御率2.81、68奪三振を記録し、打っては打率.271、47打点、19本塁打、OPS.968と、投打ともに絶好調。その一方、ゲレーロJr.はメジャー単独トップの22本塁打、56打点に加えて、打率.343、OPS1.129と異次元の打撃を続けている。
そして今回は傑出したパフォーマンスを見せる二人の活躍を受け、MLB公式サイトがア・リーグのMVP争いについての特集記事を掲載。「戦いはエンジェルスの二刀流選手、ショウヘイ・オオタニとブルージェイズの天才、ブラディミール・ゲレーロJr.に絞られる」とし、現地記者5人が熱く意見を交わした。
まず、アリソン・フーター記者が「今までで一番面白いMVPレースかもしれない」と切り出して討論が始まると、マーク・ファインサンド記者とサラ・ラングス記者がそれぞれ「この議論が嫌い」「今決めるのは不可能な質問」と違和感を示した。それは大谷が残しているインパクトと、現時点で地区4位に沈んでいるチーム成績によるものだという。
しかしこれに対して、エンジェルス担当のレット・ボリンジャー記者は「チーム順位は重視していない。エンジェルスが有能な投手陣を揃えるのに苦労しているのは彼のせいじゃないからね」と持論を展開。そのうえで「ゲレーロが攻撃面で異次元のシーズンを送っているけど、投打でオオタニがしていることを超えるのは難しいだろう」との見方を示した。
この意見には、ブルージェイズ担当のキーガン・マシソン記者も続いて「ゲレーロは誰よりも優れた打者だが、その差をオオタニが投手の活躍で補うには十分」と同意のコメント。「オオタニがこの調子を維持するなら、ゲレーロが史上最高の攻撃力を誇るシーズンであっても、彼(オオタニ)に反論する余地はない」と、その実力を認めているようだ。
ただ、ファインサンド記者は一つの“注意点”として「もしブルージェイズがア・リーグ東地区を制覇するとしたら、一部はブラッドに投票するかもしれないね」と、チーム成績が投票に影響する可能性を指摘。マシソン氏も、「オオタニがゲレーロを引き離すよりも、ゲレーロが最終的にオオタニを追い越す方が可能性としては高いと思う」と話している。
最終的には着地点が見つからず、「もし今日シーズンが終わるとしたら?」という問いかけに対し、全員が大谷を支持して議論終了。はたして残りのシーズンで大谷とゲレーロJr.のMVP争いはどのような展開を見せるのか。今後もその動向から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
今季から二刀流として完全復活した大谷は、9度の登板で2勝1敗ながらも、防御率2.81、68奪三振を記録し、打っては打率.271、47打点、19本塁打、OPS.968と、投打ともに絶好調。その一方、ゲレーロJr.はメジャー単独トップの22本塁打、56打点に加えて、打率.343、OPS1.129と異次元の打撃を続けている。
そして今回は傑出したパフォーマンスを見せる二人の活躍を受け、MLB公式サイトがア・リーグのMVP争いについての特集記事を掲載。「戦いはエンジェルスの二刀流選手、ショウヘイ・オオタニとブルージェイズの天才、ブラディミール・ゲレーロJr.に絞られる」とし、現地記者5人が熱く意見を交わした。
まず、アリソン・フーター記者が「今までで一番面白いMVPレースかもしれない」と切り出して討論が始まると、マーク・ファインサンド記者とサラ・ラングス記者がそれぞれ「この議論が嫌い」「今決めるのは不可能な質問」と違和感を示した。それは大谷が残しているインパクトと、現時点で地区4位に沈んでいるチーム成績によるものだという。
しかしこれに対して、エンジェルス担当のレット・ボリンジャー記者は「チーム順位は重視していない。エンジェルスが有能な投手陣を揃えるのに苦労しているのは彼のせいじゃないからね」と持論を展開。そのうえで「ゲレーロが攻撃面で異次元のシーズンを送っているけど、投打でオオタニがしていることを超えるのは難しいだろう」との見方を示した。
この意見には、ブルージェイズ担当のキーガン・マシソン記者も続いて「ゲレーロは誰よりも優れた打者だが、その差をオオタニが投手の活躍で補うには十分」と同意のコメント。「オオタニがこの調子を維持するなら、ゲレーロが史上最高の攻撃力を誇るシーズンであっても、彼(オオタニ)に反論する余地はない」と、その実力を認めているようだ。
ただ、ファインサンド記者は一つの“注意点”として「もしブルージェイズがア・リーグ東地区を制覇するとしたら、一部はブラッドに投票するかもしれないね」と、チーム成績が投票に影響する可能性を指摘。マシソン氏も、「オオタニがゲレーロを引き離すよりも、ゲレーロが最終的にオオタニを追い越す方が可能性としては高いと思う」と話している。
最終的には着地点が見つからず、「もし今日シーズンが終わるとしたら?」という問いかけに対し、全員が大谷を支持して議論終了。はたして残りのシーズンで大谷とゲレーロJr.のMVP争いはどのような展開を見せるのか。今後もその動向から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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