「もうちょっと低めに投げられれば……」
ロサンゼルス・エンジェルスの主軸に君臨する大谷翔平の圧倒的な打棒を目の当たりにした敵エースは、悔しさを露わにした。
【動画】相手投手が嘆く! 大谷翔平の圧巻23号アーチはこちら
現地時間6月20日、本拠地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は、5回の第3打席に、ウラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)と並ぶメジャートップの今季23号を放った。
マウンドに立っていたのは、ケイシー・マイズ。18年にMLB全体1位でタイガース入りを果たし、球界の未来を担うと期待される実力派だ。
序盤の2打席で大谷から2三振を奪っていた23歳の右腕は、本塁打を打たれた打席でも主導権を握ってはいた。初球のスプリットはボールとなったが、その後はスライダーとスプリットで追い込み、4球目のフォーシームもファウルにされたが、左打席に立った日本人スラッガーは、押されていた感が否めなかった。
だが、ここでマイズは失投をしてしまう。決め球として投じた真ん中やや低めへの84.6マイル(約136.1キロ)のスライダーをジャストミートされると、見事にセンター後方へと放り込まれたのだ。
好球必打を実戦した大谷のバッティングが見事というほかにない。しかし、敵将のAJ・ヒンチが「もしゾーンより低く投げられていたら、空振りが奪えていたかもしれない。それからもう1度高めに投げていたらどうなっていたか……。いずれにしても結果が全てだ」と嘆いたように、タイガースバッテリーにとっては悔やまれる一球となった。
それは打たれた張本人も痛切に感じている。試合後に地元紙『Detroit Free Press』の取材に応じたマイズは、「もっと低めに投げようとしていた。もしも、それができれば、空振り三振のチャンスも十分にあった」とぼやいた。
「ホームランを打たれる直前に投げたのは高めの速球だったけど、個人的にはすごく良いスイングでファウルされたと感じたんだ。確実にこれを狙っているような気がしたから同じ球を続けたくなかったんだよ。
直後にスライダーのサインが出たから僕も乗っかったんだ。もっと低めに決められたら、あの打席の結果は違っていただろうね。でも、ゾーンの中に入ってしまったのを見逃さないオオタニは本当にストロングで、凄い。完璧なスイングをされてしまったよ」
ミスを確実に捉える今の大谷は、いわゆる“ゾーン”に入ったのかもしれない。その勢いは、ますます加速していきそうだ。
構成●TEH DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
ロサンゼルス・エンジェルスの主軸に君臨する大谷翔平の圧倒的な打棒を目の当たりにした敵エースは、悔しさを露わにした。
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現地時間6月20日、本拠地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は、5回の第3打席に、ウラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)と並ぶメジャートップの今季23号を放った。
マウンドに立っていたのは、ケイシー・マイズ。18年にMLB全体1位でタイガース入りを果たし、球界の未来を担うと期待される実力派だ。
序盤の2打席で大谷から2三振を奪っていた23歳の右腕は、本塁打を打たれた打席でも主導権を握ってはいた。初球のスプリットはボールとなったが、その後はスライダーとスプリットで追い込み、4球目のフォーシームもファウルにされたが、左打席に立った日本人スラッガーは、押されていた感が否めなかった。
だが、ここでマイズは失投をしてしまう。決め球として投じた真ん中やや低めへの84.6マイル(約136.1キロ)のスライダーをジャストミートされると、見事にセンター後方へと放り込まれたのだ。
好球必打を実戦した大谷のバッティングが見事というほかにない。しかし、敵将のAJ・ヒンチが「もしゾーンより低く投げられていたら、空振りが奪えていたかもしれない。それからもう1度高めに投げていたらどうなっていたか……。いずれにしても結果が全てだ」と嘆いたように、タイガースバッテリーにとっては悔やまれる一球となった。
それは打たれた張本人も痛切に感じている。試合後に地元紙『Detroit Free Press』の取材に応じたマイズは、「もっと低めに投げようとしていた。もしも、それができれば、空振り三振のチャンスも十分にあった」とぼやいた。
「ホームランを打たれる直前に投げたのは高めの速球だったけど、個人的にはすごく良いスイングでファウルされたと感じたんだ。確実にこれを狙っているような気がしたから同じ球を続けたくなかったんだよ。
直後にスライダーのサインが出たから僕も乗っかったんだ。もっと低めに決められたら、あの打席の結果は違っていただろうね。でも、ゾーンの中に入ってしまったのを見逃さないオオタニは本当にストロングで、凄い。完璧なスイングをされてしまったよ」
ミスを確実に捉える今の大谷は、いわゆる“ゾーン”に入ったのかもしれない。その勢いは、ますます加速していきそうだ。
構成●TEH DIGEST編集部
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