至高の舞台で、26歳の日本人スラッガーが目覚ましい活躍を続けている。

　現地時間６月28日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦に「２番・DH」で先発出場。初回の第１打席でメジャートップタイとなる26号ホームランを放って、チームの５対３での勝利に貢献した。

　球場の視線を釘付けにする圧巻の打席だった。大谷は相手先発のマイケル・キングがフルカウントからインローに投じた80.3マイル（約129.2キロ）のカーブをジャストミート。本人が確信めいた表情で見送った打球は、初速117.2マイル（約188.6キロ）でライトスタンドに着弾した。

　シーズン50本塁打という驚異的なペースで快進撃を続け、話題が尽きない堂々たる活躍ぶりだ。そんな大谷を“米球界の盟主”ヤンキースを扱うメディアはどう見ているのか。試合後、「申し訳ないが、我々の今シーズンはもう終わった」と自軍を責めたのは、専門メディア『Yanks Go Yard』だ。
  　日頃からヤンキースのあらゆる情報を網羅している同メディアは、アメリカン・リーグ東地区で４位と後退している贔屓チームの窮状について「これは約束だ。完全に誓う。今季のヤンキースが見せている衰退ほど酷いものはない。もう終わりだ」と酷評。そのうえで、大谷の存在について、こう言及している。

「我々は明日以降も同じように嘆くだろう。この４連戦のローテーションにゲリット・コールが加わることになったが、良くなりようがない。そして水曜日にはショウヘイ・オオタニが投げる。昔の話だが、オオタニとは契約寸前まで行っていた。もしかすると、彼が他と契約すると言った瞬間から、今の悲惨な現状の兆候は表れていたのかもしれない。肩に問題を抱えた外野手を持つチームは、今や無数の悩みを抱えている」

　ヤンキースの贔屓メディアを悲観的にさせるほどの傑出した存在感を示した大谷は、明日以降も輝きを放てるのか。その一挙手一投足に、世界から熱視線が注がれていると言っても過言ではない。

構成●THE DIGEST編集部

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