年に一度の"祭典"を前に、27歳のサムライ戦士に対する期待が高まっている。

　来る７月12日（現地時間）、オールスターの前日となるこの日にMLBは２年ぶりのホームラン・ダービーを開催する。８選手がトーナメント方式で争う大注目のビッグイベントで優勝を期待されているのが、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。
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　現地時間７月８日時点で、メジャー両リーグトップの32ホーマーを打ち込み、空前のフィーバーを起こしている27歳は、"力自慢"が一堂に会する檜舞台に、日本人として初めて上がる。

　現地アメリカの野球マニアたちも、球史に残るスターと化した日本人の優勝を願ってやまない。それは事前に発表されているオンラインカジノのオッズを見ても明らかだ。米大手『Bet MGM』では、大谷が4.25倍でトップ。それにジョーイ・ギャロ（テキサス・レンジャーズ）が5.5倍、ピーター・アロンゾが６倍と続いている。ちなみに大谷がトーナメント初戦で激突するフアン・ソトは11倍となっている。

　また、『Bet Online』と『Points Bet』でもそれぞれ3.5倍と４倍となっており、大谷のダービー制覇への願望が伺える結果となっている。
  　なお、今年のホームラン・ダービーの舞台となるのは、クアーズ・フィールド。標高1600メートルに位置するコロラド・ロッキーズの本拠地は、空気が薄く、打球が飛ぶとされている。さらにダービーでは試合球とは別のボールが使用されるため、特大アーチも見られるかもしれない。

　それを裏付けるように、エンジェルスの同僚マイク・トラウトは興奮気味にこう説いている。

「今年のホームラン・ダービーを見ないわけにはいかないぜ。すごいショーになるはずだ。オオタニは馬鹿げたパワーでどこにでも打ち込める。これがコロラドで見られるとなると、絶対に見逃せないね」

　ファンはおろか、現役戦士たちからも小さくない期待を寄せられている大谷。ダービー当日は、そのパワフルな打撃に大きな注目が集まりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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