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超特大の33号を放った大谷翔平。米記者が「馬鹿げてる」と驚愕、62本ペースでボンズら“偉人”に迫る

THE DIGEST編集部

2021.07.10

オールスターに向けて勢いを加速させている大谷。相手が自信をもって投じた内角への変化球を鋭いスイングで見事に捉えた。(C)Getty Images

 球場全体が騒然とする圧巻の一撃だった。

 現地時間7月9日、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場したロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、3回の第2打席で、2試合連続となる33号ホームランを打ち込んだ。
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 この試合まで11打数1安打(打率.091)と苦手にしていたマルコ・ゴンザレスと対峙した大谷は、初回の第1打席ではボテボテのセカンドゴロに打ち取られる。しかし、今日も苦戦必至の雰囲気が漂うなかで、文字通りの特大アーチを放ったのだ。

 カウント1-2から内角に投じられた88マイル(約143.7キロ)のシンカーをジャストミート。西日に照らされながら高々と舞い上がった打球は、ライトスタンドのアッパーデッキ(4階席)に着弾。推定飛距離463フィート(約141.1メートル)の一発となった。

 無論、マリナーズがまったくの無警戒だったわけではない。試合前日に敵将のスコット・サーバイスは、「オオタニは驚異的な男だが、我々は彼がシアトルにいる間は、完全に抑えたいと思う」と語気を強めていた。それでも27歳のサムライ戦士は、見事に警戒網を突き破ってみせたのである。
 
 これで7月に入ってから7戦5発と絶好調の大谷には、現地記者も賛辞を惜しまない。米メディア『The Athletic』などに寄稿するブレント・マグワイア氏は、自身のツイッターで興奮気味に心境を記した。

「なんてことだ。ショウヘイ・オオタニの今季33本目のホームランは完全にぶっ壊れている。463フィート、初速116.5マイル。彼のペースは馬鹿げている!」

 ホームラン量産体制に入っている大谷は、シーズン62本ペースだ。これまでシーズンを通して60本を超えたのは、バリー・ボンズ(73本)、マーク・マグワイア(70本)、サミー・ソーサ(66本)、ロジャー・マリス(61本)、ベーブ・ルース(60本)のわずか5人だけ。仮に達成すれば、世界的な話題となるのは間違いない。

 いまやメジャー史に残るスラッガーたちと肩を並べようとしている。今後も大谷のパフォーマンスから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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