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ゴジラや神様を越えた!? 大谷翔平の記録ずくめの前半戦「かつてないほど野球がハイレベルになった現代で」

THE DIGEST編集部

2021.07.12

偉才ぶりを遺憾なく発揮し続ける大谷。とくに打撃ではあらゆる数字で、往年のスターたちを上回る。(C)Getty Images

偉才ぶりを遺憾なく発揮し続ける大谷。とくに打撃ではあらゆる数字で、往年のスターたちを上回る。(C)Getty Images

 開幕から怒涛の快進撃を続けてきた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、現地時間7月11日のシアトル・マリナーズ戦でオールスター前のシーズン前半戦を終了させた。
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 まさに記録ずくめの前半戦だった。とりわけ打率.279、本塁打33本、打点70、OPS(出塁率+長打率)1.062と圧巻の数字を残した打撃では、多くの娯楽を提供した。

 メジャーリーグにおける日本人選手のシーズン最多記録だった松井秀喜(2004年、ニューヨーク・ヤンキース)の31本を更新した本塁打数は、今季の両リーグでもブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とフェルナンド・タティスJr.(サンディエゴ・パドレス)に5本差のトップ。これは1998年にシカゴ・カブスのサミー・ソーサ(ドミニカ共和国)と並ぶ、アメリカ出身外選手の持つ前半戦最多記録でもある。

 そして何よりも凄まじいのは、桁違いの本塁打率だ。規格外のパワーを誇示してきた27歳は、ここまで9.6%、打席にして10.4打席に1本という異次元とも言える量産体制を維持。これは、メジャー日本人選手(シーズン出場50試合以上)で最高だった2009年の“ゴジラ”を凌駕する数字なのだ。
 
 開幕前に不安視されたコンディションの問題も、ここまでは一切感じさせていない二刀流戦士は、“野球の神様”を越える存在とも指摘される。元ニューヨーク・ヤンキースの剛腕C.C.サバシアは、自身のポッドキャスト番組『R2C2』の中で、「彼は史上最高なんだよ」と強調していた。

「ベーブ・ルースがプレーしていたのは、野球のグラウンドが平らでさえない時代だ。オオタニは違う。彼は野球がかつてないほどハイレベルになった現代で、それをやってのけているんだ」

 もはやその能力に誰も疑念を抱くことはなくなった大谷が現状のペースを維持すれば、シーズン60発の大台に乗る。それはメジャー史上でも5人目の快挙であり、バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ/73本)とサミー・ソーサ(カブス/64本)がやってのけて以来、20年ぶり出来事ともなる(両者は、筋力増強剤ステロイドの使用疑惑が疑われている……)。

 圧倒的ポテンシャルを世界に知らしめた大谷は、シーズン後半戦でいくつのメジャー記録を打ち破るのか。その一挙手一投足に世界が熱視線を送るはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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