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MLB

【侍メジャーリーガー前半戦通信簿】大谷翔平は投打ともにチームベスト。ダルビッシュは爆発力こそないが、エースの役割を全う<SLUGGER>

藤原彬

2021.07.16

大谷は前半戦で33本をスタンドに叩き込み、本塁打ランキングのトップに立っている。(C)Getty Images

大谷は前半戦で33本をスタンドに叩き込み、本塁打ランキングのトップに立っている。(C)Getty Images

 オールスターの盛り上がりも余韻を残しながら、後半戦の戦いが始まる。ここで改めて、日本人メジャーリーガー8人の前半戦を通信簿形式で採点しながら振り返ってみよう(評価は「よくできました」「まずまずです」「可もなく不可もなく」「がんばりましょう」の4段階)。※OPS=出塁率+長打率で求める総合的な打撃指標

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る

■大谷翔平(エンジェルス)
評価(野手):よくできました
84試合 打率.279 33本塁打 OPS1.062

 周囲の想像の遥かに上回る活躍だった。今季MLB最速の119マイル(約191.5キロ)弾から技ありの一撃などあらゆるパターンの本塁打を量産。前半戦だけで早々と日本人のシーズン記録を塗り替え、33本で両リーグのトップを走る。本塁打の陰に隠れているが、快足も密かな武器で、すでに自己最多タイの12盗塁。6月15日から7月4日まで、安打を14本塁打含む長打とセーフティバントだけで埋めた。
 
評価(投手):まずまずです
13登板 67.0投球回 4勝1敗 防御率3.49

 ブランクのせいか、シーズン序盤はコントロールが荒れる登板が目立っていたが、球速をやや抑えめにしながら徐々に制球も安定。奪三振率は11.69の高水準で、登板数とイニング数はすでにメジャー移籍後のキャリアハイを更新した。0.2回7失点での早期降板もありながら、防御率もチームの先発陣ベストの数字を維持している。

■ダルビッシュ有(パドレス)
評価:まずまずです
18登板 105.0投球回 7勝3敗 防御率3.09

 日本人初の最多勝を獲得した昨季のような爆発力こそないが、新天地で任されたエースの役割を全う。2年前から投球の軸に据えるカッターは被打率.324と打たれているものの、他5球種は1割台で、多彩な球種を自在に操る“ピッチング・アーティスト”の本領を発揮している。ただ、前半戦最後の2登板で打ち込まれた後に故障者リスト入り。後半戦は本調子を取り戻しての追い込みに期待したい。
 

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