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「もう分かったよ、ショウヘイ」大谷翔平が魅せた“悪球打ち”に米記者唖然!公開した打撃チャートに見る凄み

THE DIGEST編集部

2021.07.20

厳しい攻めにも動じずにホームランを放った大谷。その打棒に驚く声が相次いでいる。(C)Getty Images

 ヒットゾーンの広さを物語るデータが明るみになった。

 現地時間7月18日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が本拠地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場。チームは4対7で敗れたが、第5打席に後半戦初本塁打となる34号2ランを放った。
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 マリナーズは露骨に勝負を避けていた。エンジェルスが5点ビハインドで迎えた、9回裏2死3塁の場面で大谷に対峙した相手5番手のポール・シーウォルドは、「四球でも仕方がない」と言わんばかりのボール球を中心の組み立てに出た。AP通信のグレッグ・ビーチャム記者が自身のツイッターで公開したこの打席のチャートでは、全7球のうち、ストライクゾーンに投げ込まれたのは、わずか1球(4球目)だけだった。

 何より凄いのは大谷がホームランにした1球だ。インローに投げられたスライダーは、見逃せば、明らかなボールとなる膝下への球だったが、大谷はこれをかち上げるようにしてジャストミート。見事に右中間スタンドに打ち込んだ。

 マリナーズ・バッテリーにとっては、おそらく「見逃されても仕方がない。むしろヒットさえ打たれなければ儲けもの」とふんだ変化球だろう。その"悪球"をホームランにされたのだからたまったものではない。
 
 チャートを公開したビーチャム記者は、次のように大谷の凄まじさに賛辞を送った。

「オオタニの34号ホームランはどういうわけか、80マイルにも満たないストライクゾーンの下に外れた球を打ったものだった(笑) もう分かったよ、ショウヘイ」

 漫画やアニメの世界で見るような"悪球打ち"を披露した大谷だが、おそらく今後も彼に対するボールゾーンを中心とした警戒は続く。その事実は、それだけメジャーの猛者たちが彼を恐れている証左とも言えるが、そのなかでどれだけの結果が残せるのかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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