ミネソタ・ツインズに所属する前田健太の今シーズンは、苦しいものになっている。ここまで15試合に先発登板し4勝3敗と、かろうじて勝ち越してはいるものの、防御率4.71はMLBでの過去6シーズンで最悪。WHIPも飛び抜けて高い1.36を記録している。昨季サイ・ヤング賞で次点に入り、期待を背負って迎えた2021シーズンだったが、開幕投手らしからぬピッチングが続いている。チームも今季は低調で、ア・リーグ中地区4位に沈む。
くすぶり気味の前田について、米メディアは今夏のストーブリーグでの退団の可能性を報じている。スポーツサイト『CLUTCH POINTS』は、不振のツインズの3選手の名前を挙げ、他球団からの引き抜きを示唆した。
「ツインズに関しては、ア・リーグ中地区での借金が大きく、巻き返すのは困難だろう。当然、ツインズの指名打者ネルソン・クルーズはア・リーグの多くのチームから興味を注がれていると予想される。他にも、特にマエダとホセ・ベリオスは、上位を争うチームにとっては、ありうるトレードの選択肢として浮かび上がってきている」
またMLB公式サイト『MLB.com』は、より具体的なトレード案を提示している。それはニューヨーク・メッツとの3対2のトレードで、メッツの若手3人、マーク・ヴィエントス、ライリー・ギリアム、タイラー・メギルと、ツインズのベテラン2人、ジョシュ・ドナルドソンと前田を交換しようというもの。同記事は、故障者の多いメッツの「選手層に疑問の残るローテーション」には、継投にも対応可能な汎用性と経験を有する前田が、有効な補強になると主張している。
「マエダは実力を証明済みのベテランピッチャーで、プレーオフでも多く登板してきた。また、求められれば複数のポジションで巧みに投球をこなし、利益をもたらしてきた」
一方で同記事は、前田の契約は今後2年間で600万ドル(約6億5000万円)の「チーム・フレンドリー」なものだとして、安売りはリスキーだと指摘した。ツインズはコストパフォーマンスを考えた慎重な判断が必要になりそうだ。
直近のデトロイト・タイガース戦では、3失点を喫したものの、5回を3安打8奪三振でまとめた前田。過去の実績と本来の能力を考えれば、後半戦はこれまでよりも良いピッチングが見られるはずだ。退団は推測の域を出ないが、所属がどこになろうと、開幕右腕の本領発揮に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
くすぶり気味の前田について、米メディアは今夏のストーブリーグでの退団の可能性を報じている。スポーツサイト『CLUTCH POINTS』は、不振のツインズの3選手の名前を挙げ、他球団からの引き抜きを示唆した。
「ツインズに関しては、ア・リーグ中地区での借金が大きく、巻き返すのは困難だろう。当然、ツインズの指名打者ネルソン・クルーズはア・リーグの多くのチームから興味を注がれていると予想される。他にも、特にマエダとホセ・ベリオスは、上位を争うチームにとっては、ありうるトレードの選択肢として浮かび上がってきている」
またMLB公式サイト『MLB.com』は、より具体的なトレード案を提示している。それはニューヨーク・メッツとの3対2のトレードで、メッツの若手3人、マーク・ヴィエントス、ライリー・ギリアム、タイラー・メギルと、ツインズのベテラン2人、ジョシュ・ドナルドソンと前田を交換しようというもの。同記事は、故障者の多いメッツの「選手層に疑問の残るローテーション」には、継投にも対応可能な汎用性と経験を有する前田が、有効な補強になると主張している。
「マエダは実力を証明済みのベテランピッチャーで、プレーオフでも多く登板してきた。また、求められれば複数のポジションで巧みに投球をこなし、利益をもたらしてきた」
一方で同記事は、前田の契約は今後2年間で600万ドル(約6億5000万円)の「チーム・フレンドリー」なものだとして、安売りはリスキーだと指摘した。ツインズはコストパフォーマンスを考えた慎重な判断が必要になりそうだ。
直近のデトロイト・タイガース戦では、3失点を喫したものの、5回を3安打8奪三振でまとめた前田。過去の実績と本来の能力を考えれば、後半戦はこれまでよりも良いピッチングが見られるはずだ。退団は推測の域を出ないが、所属がどこになろうと、開幕右腕の本領発揮に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部