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「接戦ですらない!」比較は不可能!? 名将マッドンが大谷翔平のMVP獲得を推挙!「他の選手は全く釣り合っていない」

THE DIGEST編集部

2021.07.27

開幕から快進撃を続けている大谷(左)。そんな偉才を近くで見つめてきたマッドン(右)は、MVPに猛プッシュしている。(C)Getty Images

 アナハイムの夜空に「MVPコール」がこだました。

 現地時間7月26日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に「2番・投手」の"リアル二刀流"で先発。打っては4打数1安打1打点を記録し、投げても7回1失点5奪三振をマークする活躍で、渡米後最多となるシーズン5勝目を挙げた。

 エンジェル・スタジアムに割れんばかりの「MVPコール」が巻き起こったのは、7回裏、大谷が第4打席に立った時だった。表のピッチングで100マイル(約160キロ)の剛速球を投げ込み、相手打者をねじ伏せた背番号17の活躍ぶりを、ホームの観衆は称えたのだ。

 米スポーツ界においてMVPコールが送られる選手は、決して少ないわけではない。だが、敵地でも送られる大谷のようなケースは稀有だと言える。つまりそれだけ27歳のサムライの存在感が高まっているのだ。

 本塁打王争いを演じるブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)などMVP候補は他にもいるが、開幕から二刀流で異彩を放ち、打撃ではリーグトップの35本塁打を打っている大谷が、現時点では筆頭候補なのは間違いない。
 
 それは百戦錬磨の指揮官も認めるところだ。試合後に会見に臨んだエンジェルスのジョー・マッドン監督は、大谷のMVP受賞の可能性を問われ、次のように切り返している。

「私からすれば、他の選手はショウヘイに全く釣り合っていないよ。接戦ですらない。たしかに他の選手も良いシーズンを送っていることは知っているが、立ち止まって、冷静に現状を分析してみれば、誰もが彼のしていることに近づいてさえいない。群を抜いているんだよ。攻撃面の数字を比べてみても、ほとんど全てのカテゴリーでトップ近くにいる。OPSとかパワーとかね」

 大谷が傑出した存在であると強調した智将は、こうも言い切っている。

「MVPの争いが接戦だと言う人もいるがそんなことはないよ。ショウヘイがしていることはとてもユニークで、他とは全然違うんだ。誰とも比較できないものだからね」

 日本人でMVP受賞となれば、2001年に新人王とともに選ばれたイチロー(シアトル・マリナーズ)以来の快挙だ。大谷はその栄冠を掴めるかが注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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