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「自分自身に憤り感じた」大谷翔平の驚異的パワーを目の当たりにした敵投手が口にした“怒り”「気分は良くない」

THE DIGEST編集部

2021.07.29

驚異的な力で特大アーチを放った大谷。甘い球を一切見逃さなかったこの偉才の打撃に敵投手は何を想ったのか。(C)Getty Images

驚異的な力で特大アーチを放った大谷。甘い球を一切見逃さなかったこの偉才の打撃に敵投手は何を想ったのか。(C)Getty Images

 まさに好球必打。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、お手本とも言える打撃を見せた。

 現地時間7月27日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に「2番・DH」で先発出場。5回の第3打席で今季36号となる2ランホームランを放った。
【動画】ボンズ、グリフィーJr.級の特大弾! 大谷翔平が放った最新ホームランはこちら

 ロッキーズの猛攻によりエンジェルスが0対10と劣勢となっていた局面で打席に立った大谷は、一振りで観客を沸かせる。相手左腕のオースティン・ゴンバーがカウント1-2からの6球目、スライダーが真ん中に入る絶好球を強振。本人が確信めいて歩き出し、見送った打球は、飛距離およそ141メートルの”特大弾”となった。

 7月中に36発を放ったのは、1998年のケン・グリフィーJr.(シアトル・マリナーズ)以来の快挙だ。それだけに百戦錬磨のエンジェルス指揮官ジョー・マッドンも「文句のつけようのない完璧なスイングで、非常に大きな音だった。フィニッシュも非常に良かった」と褒めちぎった。
 
 一方で驚異的なパワーを目の当たりにしたゴンバーは、ショックを隠し切れない様子だ。

 試合後に米紙『AZ Central』の取材に応じた27歳は、「オオタニは間違いなくとても良い打者だ」と同世代の天才プレーヤーを称えたうえで、こう悔やんだ。

「気分は良くなかったよ。10点差があったけど、得点は1点も与えたくなかったからね。あの場面で本当はチェンジアップを投げたかったんだけど、キャッチャーが速球を要求してきたんだ。それで納得しきれずに、あのスライダーを投げてしまったんだ。打たれた後のリアクションは、僕はホームランを打たれたことよりも、納得しないまま投げてしまった自分自身に憤りだ。精神的に良くなかった」

 相手のミスを見逃さずに痛烈な一撃を放った大谷は、シーズン78打点とし、リーグトップ81打点のドソックス・デバースに3点差に迫っている。いまだメジャー1位に君臨する本塁打王も含めて、投手による打撃2冠は日増しに現実味を帯びてきている。

構成●THE DIGEST編集部

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