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「プライドを持ってほしい」“元巨人4番”が日韓戦の韓国へエール! 侍J戦で放った「指折りの本塁打」も回想【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.04

日本を率いる稲葉監督(右)とは現役時代に戦った経験を持つのが、イ・スンヨプ(左)だ。(C)Getty Images

日本を率いる稲葉監督(右)とは現役時代に戦った経験を持つのが、イ・スンヨプ(左)だ。(C)Getty Images

 メダル奪取の懸かった負けられない大一番に向け、韓国のレジェンドスラッガーがやる気を漲らせている。

 8月4日に行なわれる東京オリンピック・野球の準決勝で、韓国代表は日本代表との“宿命のライバル対決”に臨む。

 大会3試合を終えて2勝1敗で勝ち進んできた韓国にとって、3連勝中の日本は、オリンピック連覇を成すうえで、まさに負けられない相手だ。

 もちろん侍ジャパンにとっても譲れない一戦だ。だが、韓国にとって頼もしい存在ともいえるレジェンドが、後押しを続けている。それは現役時代に626本塁打を放ち、「国民的打者」の愛称で親しまれたイ・スンヨプだ。

 イ・スンヨプは日本球界でも知らない人は少ない大打者だ。2004年から2011年にかけて、千葉ロッテ、巨人、オリックスの3球団を渡り歩いた実績を持つ。韓国代表としても2008年に行なわれた北京五輪の準決勝の日本戦で、値千金の勝ち越し2ランホームランを放つなど、国際舞台での活躍ぶりも印象深い。
 
 03年に王貞治の持つアジアのシーズン本塁打記録(55本)を破り、“アジアの大砲”とも呼ばれたレジェンドは、日韓戦が迫る3日に自身のインスタグラムを更新。そこで「1日のドミニカ共和国戦は刺激的で、2日のイスラエル戦は痛快だった」と後輩たちに発破をかけた。

「いよいよ日本と決勝進出を巡って戦う。日韓戦の重要性はいくら強調してもしきれない。私には2008年の北京五輪で日本と戦った準決勝戦で、8回に決勝本塁打を放った記憶がある。あれほど感動の余韻が残り、野球人生において指折りの本塁打はない」

 自らの経験を基に、日韓戦の重要性を説いたイ・スンヨプは、「後輩たちが必ず素晴らしい戦いをしてくれると信じている」と続けた。

「必ず勝たなければならないというプレッシャーよりも、ディフェンディングチャンピオンとしてのプライドを持ってプレーしてほしい。我々は歴代の日韓戦でいい勝負をしてきた。私が見守ったダグアウトの雰囲気は最高だった。一丸になった後輩たちの東京五輪での金メダル獲得は、もはや夢ではなく現実として近づいている。日本戦の勝利が国民に大きな喜びを与え、決勝に進出することを心から応援する。韓国野球代表チーム、ファイトだ!」

 母国の野球界を代表するイ・スンヨプからのエールは、間違いなく韓国の力になるに違いない。そのなかでホスト国として迎え撃つ稲葉ジャパンの戦いぶりに期待だ。

構成●THE DIGEST編集部

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