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侍ジャパン

侍ジャパン因縁の日韓戦を前に、韓国メディアは甲斐拓也を警戒!「甲斐キャノンに気をつけろ」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.04

今大会の甲斐は打撃も好調。アメリカ戦ではサヨナラ打を放った。(C)Getty Images

今大会の甲斐は打撃も好調。アメリカ戦ではサヨナラ打を放った。(C)Getty Images

 8月2日、野球日本代表は決勝トーナメント第2ラウンドでアメリカと対戦し、7ー6で勝利した。日本は3回に先制に成功するも、投手陣が崩れ、3−6とリードを広げられる苦しい展開。それでも日本は粘り強く1点差まで詰め寄ると、9回裏には柳田悠岐の二塁ゴロでランナーが生還。すんでのところで延長に持ち込む。そして10回裏、1死二、三塁から甲斐拓也がライトオーバーのタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちを収めた。

 薄氷を踏むような勝利で準決勝に駒を進めた侍ジャパンだが、次の相手もこれまた強力だ。北京五輪金メダルのディフェンディング・チャンピオン韓国を、横浜スタジアムで迎え撃つ。

 日本にとって韓国は、言わずと知れた宿敵だ。2006年WBCで、韓国が勝利後に国旗をマウンドに立てた場面や、2009年WBC決勝で、不振に苦しんでいたイチローが決勝タイムリーを放った場面など、印象深いシーンを幾度となく生み出してきた。

 五輪の舞台で実現した伝統の一戦を、韓国メディアも大きく取り上げている。

 ソウルの日刊紙『コリア・ヘラルド』は、「国際スポーツにおいて最も熾烈なライバル関係の一つに、新章が付け加わる」と報じ、その重要性を熱をもって伝えている。

「野球は両方の国で愛されている。日本にとって、ホームで野球の金メダルを取ることが最大の望みだろうが、韓国はその期待を打ち砕くために全力を尽くすだろう」
 
 そして同記事は、韓国の各種スタッツを紹介。打率(.329)、出塁率(.401)、長打率(.514)、得点数(23)、安打数(46)などで軒並みトップの値を残し、被打率(.182)も最低であることを挙げ、韓国の強さを伝えている。

 また、日刊紙『朝鮮日報』も「運命の韓日戦、甲斐キャノンに気をつけろ」と見出しをつけ、「戦力という観点からは今大会最強」という侍ジャパンの中で、特に甲斐に注目。機動力を生かした野球を志向する韓国が勝利するには、甲斐対策が重要だと伝えた。

「甲斐の強肩は、韓国の俊足ランナーの大きな脅威になる。豊富な戦力を誇る日本の投手陣を揺さぶるには、ランナーは最大の集中を見せなければならない。塁上で甲斐を攻撃することが、準決勝のキーポイントになる」

 そしてバッティングに関しても、「甲斐はもともと攻撃的なキャッチャーではないが、彼はもはや主役だ。彼の愛称である甲斐キャノンは、打撃のパワーではなく、盗塁を完璧に刺すことのできる強肩に由来しているが、今大会の彼の打席での存在感は、とんでもないものだ。3打点と、打率5割を記録している」と絶賛した。

 満を持して迎える因縁のライバル対決で、攻守にわたって再び甲斐キャノンが火を噴くか。勝てばメダル確定の準決勝、白熱必至の日韓戦からは、ますます目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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