さすが日韓戦と言うべき好ゲームが展開された。侍ジャパンは8月4日、横浜スタジアムで韓国と準決勝を戦い、5対2で勝利して決勝進出を決めた。
日本は序盤に2点をリードして6回を迎えたが、ここで同点に追いつかれる。その後も手に汗握るシーンが続き、8回の“あるプレー”が勝負を分けることになった。1死から柳田悠岐(ソフトバンク)が左前打で出塁すると、続く7番の近藤健介はファーストゴロ。併殺かと思われたが、相手選手が一塁ベースを踏むことができずに近藤はセーフで難を逃れた。
ガッカリする韓国ナインだったが、ここで近藤がフェアグラウンドにとどまっていることに気づく。急いで近藤にタッチしてアウトをアピールしたが、その後のビデオ判定を経てもセーフの判定は変わらずに続行。この後、日本は一気にチャンスを作ると、最後は山田哲人(ヤクルト)があわや満塁ホームランとなる勝ち越し3点二塁打を放ち、勝負が決着したのだった。
もし近藤がアウトになっていれば攻守交替だったので、この判定は大きなターニングポイントになったのは間違いない。確かに韓国側のアピールももっともで、通常は打者走者がフェアグラウンドにいることはないため、“紛らわしい”プレーだったと言える。
野球規則によると「一塁をオーバーランまたはオーバースライドした走者が二塁へ進もうとする行為を示せば、触球されればアウトになる」とのことで、近藤の該当プレーは「二塁へ進もうとする行為がなかった」ためにセーフとなったようである。
【動画】余裕のセーフ!…かと思いきやアウト!近藤との違いは“ビクつき”? 近藤は韓国側があわててタッチしようとしても、悠然と一塁へ向かう“堂々”とした態度でいたことが決め手になったのだろう。もっとも、このプレー。実は7月にメジャーでも話題になったことがあり、その時は“被害者”となった選手が退場にもなっていた。
現地時間7月10日のミルウォーキー・ブルワーズ対シンシナティ・レッズ戦、5回を終えてホームのブルワーズは1対3と劣勢だった。そして6回の攻撃、先頭打者で入ったのは2018年ナ・リーグMVPのクリスチャン・イェリッチ。相手の虚を突くバントヒットで一塁セーフとなるのだが、この時、レッズの一塁への送球が一塁側客席まで届く暴投になる。
もっとも、ボールはすぐに跳ね返ってカバーに入った野手が捕球。イェリッチはそれを見届けて二塁へ進むことなく、フェアグラウンドから一塁へ戻ろうとしたその刹那、レッズの野手にタッチされると一塁審判はアウトの判定。イェリッチもブルワーズベンチも「Why?」とした表情で抗議し、18年MVPと監督は退場処分に。試合もこのまま敗れている。
このプレーの判定を巡っては賛否両論あり、「進塁意志は見当たらない」「審判のナイスコールだ」「審判の裁量で決められるルールに欠陥がある」との声が多かった。確かにイェリッチは一瞬、“ビクッと”した動きを見せており、もしかしたらこれが進塁意志ありと見なされたのかもしれないが「僕の肩が動いたかい!?(二塁へ向かう動作をしたの意)」との言葉ももっともだろう。
いずれにせよ、審判の判断が介在するプレーが起きた場合、選手は“紛らわしくない”行為をした方がいいのだと、昨日の近藤が教えてくれたのではないか。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】37年ぶりの金メダルへ、韓国を破り決勝進出!侍ジャパンの激闘をベストショットで一挙公開!!
日本は序盤に2点をリードして6回を迎えたが、ここで同点に追いつかれる。その後も手に汗握るシーンが続き、8回の“あるプレー”が勝負を分けることになった。1死から柳田悠岐(ソフトバンク)が左前打で出塁すると、続く7番の近藤健介はファーストゴロ。併殺かと思われたが、相手選手が一塁ベースを踏むことができずに近藤はセーフで難を逃れた。
ガッカリする韓国ナインだったが、ここで近藤がフェアグラウンドにとどまっていることに気づく。急いで近藤にタッチしてアウトをアピールしたが、その後のビデオ判定を経てもセーフの判定は変わらずに続行。この後、日本は一気にチャンスを作ると、最後は山田哲人(ヤクルト)があわや満塁ホームランとなる勝ち越し3点二塁打を放ち、勝負が決着したのだった。
もし近藤がアウトになっていれば攻守交替だったので、この判定は大きなターニングポイントになったのは間違いない。確かに韓国側のアピールももっともで、通常は打者走者がフェアグラウンドにいることはないため、“紛らわしい”プレーだったと言える。
野球規則によると「一塁をオーバーランまたはオーバースライドした走者が二塁へ進もうとする行為を示せば、触球されればアウトになる」とのことで、近藤の該当プレーは「二塁へ進もうとする行為がなかった」ためにセーフとなったようである。
【動画】余裕のセーフ!…かと思いきやアウト!近藤との違いは“ビクつき”? 近藤は韓国側があわててタッチしようとしても、悠然と一塁へ向かう“堂々”とした態度でいたことが決め手になったのだろう。もっとも、このプレー。実は7月にメジャーでも話題になったことがあり、その時は“被害者”となった選手が退場にもなっていた。
現地時間7月10日のミルウォーキー・ブルワーズ対シンシナティ・レッズ戦、5回を終えてホームのブルワーズは1対3と劣勢だった。そして6回の攻撃、先頭打者で入ったのは2018年ナ・リーグMVPのクリスチャン・イェリッチ。相手の虚を突くバントヒットで一塁セーフとなるのだが、この時、レッズの一塁への送球が一塁側客席まで届く暴投になる。
もっとも、ボールはすぐに跳ね返ってカバーに入った野手が捕球。イェリッチはそれを見届けて二塁へ進むことなく、フェアグラウンドから一塁へ戻ろうとしたその刹那、レッズの野手にタッチされると一塁審判はアウトの判定。イェリッチもブルワーズベンチも「Why?」とした表情で抗議し、18年MVPと監督は退場処分に。試合もこのまま敗れている。
このプレーの判定を巡っては賛否両論あり、「進塁意志は見当たらない」「審判のナイスコールだ」「審判の裁量で決められるルールに欠陥がある」との声が多かった。確かにイェリッチは一瞬、“ビクッと”した動きを見せており、もしかしたらこれが進塁意志ありと見なされたのかもしれないが「僕の肩が動いたかい!?(二塁へ向かう動作をしたの意)」との言葉ももっともだろう。
いずれにせよ、審判の判断が介在するプレーが起きた場合、選手は“紛らわしくない”行為をした方がいいのだと、昨日の近藤が教えてくれたのではないか。
構成●THE DIGEST編集部
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