侍ジャパン

「数年のうちに入札されるだろう」五輪で好投続ける山本由伸に米メディアも太鼓判!「MLBキャリアの用意ができている」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.05

韓国戦でも好投した山本。米メディアはとりわけ、強力打線を持つドミニカを抑えた開幕戦を評価した。(C)Getty Images

 若き日本のエースに注目が集まっている。

 8月4日に東京五輪・野球の準決勝が行なわれ、日本は宿敵・韓国に5-2で勝利した。決勝進出を決め、これで銀メダル以上が確定した。

 日本の先発は山本由伸(オリックス)。初回にいきなり四球と二塁打でピンチを迎えるも、後続を連続三振に切って取り、ピンチを無失点で切り抜ける。続けて2、3、4回を三者凡退に討ち取ると、5回には3つのアウト全てを空振り三振で取るなど、見事なピッチングを披露。6回に3連打を浴びてマウンドから降りることとなったが、強力韓国打線を相手に5回1/3を投げて5安打1四球9奪三振という投球内容で、ゲームをしっかりと作った。

 山本から2安打を放ったイ・ジョンフも、「彼はいいピッチャー。対戦できるのは貴重だ」とコメントし、その投球には賛辞を送っている。ドミニカ共和国を6回2安打1四球9奪三振に抑えた開幕戦の完璧なピッチングに続き、見事期待に応えたと言って良いだろう。
 
 国際舞台で実力を示す22歳には、米メディアも熱い視線を注いでいる。専門サイト『FANGRAPH』は、「日本には、アメリカ人に馴染みのある名前はあまりないかもしれないが、ここ数年でMLBと関わる可能性のある選手もいる」とチーム全体を評価した上で、山本が「数年のうちにMLBのチームから入札されるであろう有力候補だ」と伝えた。

 同記事は、山本がオリックスのエースとして残している好成績の数々を紹介したのち、ドミニカ戦のピッチングに高評価を与えている。

「東京五輪で最も恐ろしい打線を持つドミニカを相手に先発し、90マイル半ば(約153キロ)のフォーシームをスプリッターや横方向の変化球とともに見せつけ、効果的に相手バッターを不安に陥れた。三振した後、フリオ・ロドリゲスがヤマモトに向かってうなずき、笑いかけたのが確認できる。価値を認めた微笑ましい瞬間だ」

 また、現在トロント・ブルージェイズに所属するリュ・ヒョンジンが、北京五輪で圧巻のピッチングを見せた後、MLBでも開幕投手を務めるなど活躍していることを念頭に置きつつ、「ヤマモトは最も可能性の高いMLB候補者」「MLBキャリアの用意ができているように思われる」と伝えた。

 以前からMLB関係者からの高い評価が報じられていた山本だが、この五輪はそれをさらに高めるものとなっているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】侍、韓国破り決勝進出!37年ぶりの金メダルへ!侍ジャパンの激闘をベストショットで一挙公開!