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高校野球

【甲子園注目投手5人】大谷、佐々木に匹敵する素質の持ち主!ノースアジア大明桜・風間に続く存在は一体誰なのか<SLUGGER>

西尾典文

2021.08.08

秋田県大会で157キロをマークした風間。甲子園でどんなピッチングを見せてくれるだろうか。写真:西尾典文

秋田県大会で157キロをマークした風間。甲子園でどんなピッチングを見せてくれるだろうか。写真:西尾典文

 8月9日に開幕する夏の甲子園大会。今大会もプロのスカウトから注目を集める好投手が数多く出場する。その中でも、特に評価が高い5人をピックアップして紹介しよう。

 投手、野手関係なく今大会で最も注目を集める選手と言えば、やはりノースアジア大明桜のエース・風間球打になるだろう。1年春からいきなり東北大会で先発を任されるなど早くからその素質の高さは目立っていたが、2年、3年と学年を経るごとに着実にレベルアップを果たした印象だ。

 最大の武器はやはりストレート。秋田大会の準々決勝では最速157キロをマークしたが、これはきちんとした球場のスピードガンで表示された数字では大谷翔平、佐々木朗希の160キロに次ぐ歴代3位の数字である(佐々木は3年春の高校日本代表候補合宿でスカウトのスピードガンが163キロを表示)。
 
 1球だけが速かったのではなく、投げる試合ではほぼ毎試合150キロを超えており、アベレージの数字も高い。さらに、真上から投げ下ろすボールの角度も尋常ではなく、ストレートの迫力という意味では大学生、社会人を含めても今年のドラフト候補でナンバーワンと言えるだろう。課題と言われていた変化球のコントロールも向上しており、試合を作る能力も高い。高校生投手では地方大会で敗退した小園健太(市和歌山)、森木大智(高知)の評価も高いが、今大会の活躍次第では一気に頭一つ抜け出す可能性もあるだろう。

 風間に続く右投手では寺嶋大希(愛工大名電)を挙げたい。背番号こそ10番だが、愛知大会では東邦、中京大中京を相手に完投勝利をおさめ、決勝でも好リリーフを見せるなど大車輪の活躍でチームを甲子園に導いた。力みのないフォームでリリースの感覚が良く、140キロ台中盤のストレートは数字以上の勢いを感じる。バランスの良いフォームで制球力も高く、安定感という意味では大会でも1、2を争う存在と言えそうだ。
 

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