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韓国野球は「力が確実に落ちている」。母国メディアが“金メダル逸”を嘆く「日本に負けたのは偶然ではない」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.07

五輪連覇を逃した韓国。投打でまとまりを欠いた彼らに母国メディアからは辛辣な声が飛んでいる。(C)Getty Images

五輪連覇を逃した韓国。投打でまとまりを欠いた彼らに母国メディアからは辛辣な声が飛んでいる。(C)Getty Images

 連覇を逃した野球韓国代表への風当たりは強まるばかりだ。

 8月7日、東京五輪の野球3位決定戦でドミニカ共和国と対戦した韓国は、5回に一挙4得点をあげて勝ち越すも8回に5失点。結局、6対10で競り負け、メダルを手に出来ずに大会を去った。

 大会前から五輪連覇を期待されていたチームに対しては、国内で批判的な声が上がっている。地元メディア『My Daily』は、「これは予見された悪夢だ。日米に崩されたマウンド」と銘打った記事で「2度の準決勝で、このチームのアキレス腱が明白になった」と、現代表の投手力低下を嘆いた。

 近年の韓国は、数多くの実力派投手が生まれ育ってきた。リュ・ヒョンジン(トロント・ブルージェイズ)、キム・グァンヒョン(セントルイス・カーディナルス)、ヤン・ヒョンジュン(テキサス・レンジャーズ傘下)らは、いずれも海を渡って、活躍を続けている。

 しかし、若い投手陣を中心に挑んだ今大会は、後続が育っていないと露呈したという。同メディアは、元阪神の抑えであるオ・スンファンへと繋ぐ、チョ・サンウとコ・ウソクの投手リレーは確立したものの、「1試合を投げ切れるエースはいなかった」と指摘する。

「国際大会では、見知らぬ投手と環境を相手にしなければならず、打者が毎試合のように爆発的な打撃を見せるのは簡単ではない。しかし、投手力が強固であれば良い結果をもたらせる。事実、韓国が過去の国際大会でいい成績を残した時のほとんどは、投手陣が自らの仕事を全うし、少ない得点でも勝ち抜けられていた」
 
 さらに「キム・ギョンムン監督は『目標は金メダル』としてきたが、我々は冷たい現実だけを目にした。韓国野球の投打の力は5~10年前に比べて確実に落ちている」と訴えた同メディアは、イニングを消化できる先発の駒不足によって、リリーフに負担が集中したことを嘆いた。

「重要な瞬間にチョ・サンウやコ・ウソクに依存しなければならないほど投手陣の実情は良くなかった。とくにコ・ウソクは日本戦でベースカバーを誤ってメンタルが揺れた。彼ら以外に頼れるスタッフは、新人のキム・ジンウクだけ。彼も覇気を見せてくれたが、絶体絶命のピンチで任せるのは難しかった。ただでさえ、投手力がない状況で、質量ともに全てが不足していた。アメリカと日本に負けたのは偶然ではない」

 同メディアが「高成長の後の停滞期にある。これこそ我々が目の当たりにした現実だ」とした韓国野球。はたして、彼らは国際舞台での強さを取り戻せるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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