ディフェンディング王者は、連覇の夢を叶えられなかった。
8月5日、東京オリンピック・野球の準決勝(敗者復活3回戦)が行なわれ、韓国はアメリカに2対7と完敗した。前日に日本に惜敗していたチームは、7日に行なわれるドミニカ共和国との3位決定戦に回ることになった。
2008年の北京五輪では、9戦全勝という圧倒的な強さで金メダルを獲得していた韓国。それだけに、13年ぶりに野球が復活した今大会への国民の期待は小さくはなかった。
しかし、国際経験の少ない若手中心のメンバーで挑み、連覇の夢は叶わなかった。4日の日本戦では8回にゲッツー崩れの流れから勝ち越される“悪夢”のような展開で敗戦し、迎えたアメリカ戦も頼みのブルペン陣が機能せずに力負けを喫したのである。
だが、アメリカ戦後の会見で指揮官は意外な言葉を残す。キム・ギョンムン監督は「前はこれほどの負担がなかった。当時は楽しく試合をしながら連勝が続いた」と自身が率いた13年前の北京五輪を振り返りつつ、こう語ったのだ。
「今回の五輪は金メダルだけを考えて来たのではない。国民が、良い気持ちで、納得できる試合をしようと決心した。だから我々は決して、失望はしていない。選手たちが成長していく姿も見られたからね」
さらに「タイトな試合が続き、楽ではなかったが、不満だけではない」と若手選手たちの成長を重要視したキム・ギョンムン監督。だが、何よりも連覇を信じていた国内では、62歳の指揮官の一連の発言が波紋を広げている。
日刊紙『朝鮮日報』は、「本気なのか? あなたは銅メダルを狙っていたのか」と銘打った記事を掲載。そのなかで「ギョンムン監督の言葉に我々は耳を疑った。彼の言葉は、夜遅くまで中継を見て、金メダルを願ったファンたちの心情を考えても、応援する気力がなくなるものだ。さらに死力を尽くした選手たちを考えても、チームのボスが言うべきものではない。理解しにくい発言である」と糾弾した。
ライバルに喫した2連敗で、国内での風当たりが強まっている韓国。ドミニカ共和国との3位決定戦では、何とか銅メダルを手にし、最低限の結果を残したいところだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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8月5日、東京オリンピック・野球の準決勝(敗者復活3回戦)が行なわれ、韓国はアメリカに2対7と完敗した。前日に日本に惜敗していたチームは、7日に行なわれるドミニカ共和国との3位決定戦に回ることになった。
2008年の北京五輪では、9戦全勝という圧倒的な強さで金メダルを獲得していた韓国。それだけに、13年ぶりに野球が復活した今大会への国民の期待は小さくはなかった。
しかし、国際経験の少ない若手中心のメンバーで挑み、連覇の夢は叶わなかった。4日の日本戦では8回にゲッツー崩れの流れから勝ち越される“悪夢”のような展開で敗戦し、迎えたアメリカ戦も頼みのブルペン陣が機能せずに力負けを喫したのである。
だが、アメリカ戦後の会見で指揮官は意外な言葉を残す。キム・ギョンムン監督は「前はこれほどの負担がなかった。当時は楽しく試合をしながら連勝が続いた」と自身が率いた13年前の北京五輪を振り返りつつ、こう語ったのだ。
「今回の五輪は金メダルだけを考えて来たのではない。国民が、良い気持ちで、納得できる試合をしようと決心した。だから我々は決して、失望はしていない。選手たちが成長していく姿も見られたからね」
さらに「タイトな試合が続き、楽ではなかったが、不満だけではない」と若手選手たちの成長を重要視したキム・ギョンムン監督。だが、何よりも連覇を信じていた国内では、62歳の指揮官の一連の発言が波紋を広げている。
日刊紙『朝鮮日報』は、「本気なのか? あなたは銅メダルを狙っていたのか」と銘打った記事を掲載。そのなかで「ギョンムン監督の言葉に我々は耳を疑った。彼の言葉は、夜遅くまで中継を見て、金メダルを願ったファンたちの心情を考えても、応援する気力がなくなるものだ。さらに死力を尽くした選手たちを考えても、チームのボスが言うべきものではない。理解しにくい発言である」と糾弾した。
ライバルに喫した2連敗で、国内での風当たりが強まっている韓国。ドミニカ共和国との3位決定戦では、何とか銅メダルを手にし、最低限の結果を残したいところだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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