侍ジャパン

「若手とベテランが融合した最高のチーム」メダリスト会見で思いを語った稲葉監督。今後も「野球界に貢献できるように」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.08

今大会で約4年の任期が満了する稲葉監督。金メダルから一夜明け、現在の思いを語った。(C)Getty Images

 8月7日に行なわれた野球五輪決勝でアメリカに勝利を収め、悲願の金メダルを獲得した侍ジャパン。歓喜から一夜明けた8日には、監督、選手、コーチを含む代表チーム30名がメダリスト記者会見を行なった。

 チームをまとめた稲葉篤紀監督はまず、「オリンピック関係者、支えていただいた皆さまに感謝を申し上げたい」とコメント。「この選手たちと結束し、金メダルを取れたことを本当にうれしく思う。素晴らしい選手たちと野球がやれて幸せに思う。本当にありがとうございました」と感謝を明かしている。

 また、福島での開幕戦から始まった今大会を「少しでも福島の皆さまに何かをお届けできたらということで始まった」と振り返ると、「素晴らしい球場で、最後は勇人のサヨナラ勝ちという試合があったからこそ、こういう金メダルに繋がったと思う」とドミニカ共和国戦を回顧。「最高の場所、最高の皆さんと野球がやれたということに本当に感謝したい」と続けた。
 
 今大会で代表監督としての任期は終わる稲葉監督だが、野球人としての夢や目標については「非常に選手、スタッフの皆さんのおかげでいい経験をさせていただいた。これからも野球界に少しでも貢献できるようにやっていく」と力を込めている。

 また、競技外で印象に残ったシーンを聞かれると「青柳(晃洋)のハッピーバースデーはうれしかった」と笑顔。「やはり、ヤギもいつもと違う場所で投げてもらったり、タフなところで投げてもらって、こちらも申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、それでもチームのためになんとかしたい、そして私のバースデーで歌を歌ってくれる。そういう思いというのが非常にうれしかった」といい、代表メンバーを次のように振り返った。

「栗原、ムネもそうですけど、若い選手が声を出して盛り上げてくれるという、本当にいいチームができあがったのかなと。坂本、田中、菊池、ギータ、雄大もそうですけど、ベテランと言われる選手たちが非常にまとまってくれて、若手とベテランが融合した最高のチームが作れたと思う」

 今大会は「世界に日本の野球、その強さを見せていきたいなという思いがあった」という稲葉監督。「その中で金メダルが取れたということで、少しでも野球をやってくれる方が増えてくれればいいなと思う」と思いを明かした。

構成●THE DIGEST編集部

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