東京五輪・野球は8月7日に決勝戦が行なわれ、日本がアメリカに2−0で勝利。正式種目としては初となる金メダルを獲得した。
3回に村上宗隆のソロ本塁打で先制に成功した侍ジャパンは、その後チャンスを作り続けるも、得点には至らず。わずか1点のリードを、丁寧な継投で守り続ける。そして迎えた8回裏、送りバントでランナーを得点圏に進めると、続く吉田正尚の当たりはセンター前へ。これが相手の悪送球を誘い、待望の追加点を手にした。最後は、ここまで全試合に登板している栗林良吏がきっちりと締め、見事勝利を収めた。ダブル・エリミネーション方式が採用された今大会を5戦全勝で制し、文句なしの金メダル獲得となった。
米メディアも日本の強さ、そして熱意の大きさを報じている。
アメリカ代表の五輪情報を扱っている『TEAM USA』は、「五輪の野球の歴史で最もロースコアの決勝戦で、全てのミスが一大事となった。アメリカのミスは多くはなかったが、日本はさらに少なかった」とし、緊迫感のある一戦で相手に隙を与えなかった日本を称賛した。
日刊紙『The New York Times』は、日本にとっての野球を「国家的な情熱」だと伝え、これまで金メダルが遠かったことを紹介。「五輪への6回目の旅で、世界ランク1位の日本はもう一つの野球大国を退け、頂点に立った」と悲願達成を報じている。
同様に『ESPN』も、野球を「日本の国家宗教のようなもの」と紹介し、その人気の高さ、金メダルのもたらすインパクトの大きさを伝えた。そして「マスタークラスのピッチングを見せた」という投手陣を称賛している。
中でも先発マウンドを任され、5回3安打無四球5奪三振で見事期待に応えた森下暢仁を「最大のヒーロー」と振り返り、「アメリカの打線をシャットダウンした。変化の大きい古典的なスローカーブ、右バッターに対するムービングファストボール、そしてモーション中に空中で膝を静止することで、バッターのバランスを崩し続けた」と称えた。森下が金色のグローブを着用していたことから、「子供たちの間で、突然金色のグローブが流行るのではないかと思う」と記している。
同記事は、完封リレーを成功させた中継ぎ陣にも注目。7回に3番手として登場した伊藤大海については、2死3塁のピンチでエディ・アルバレスを遊ゴロに打ち取った場面を振り返り、「この試合で最も重要なアウトの一つをとった」と評価。大会通算で2勝3セーブをあげた栗林についても、「あまりに良すぎた」と絶賛している。
念願の金メダルを手にし、歴史に名を刻んだ侍ジャパン。パリ大会では野球は除外となったが、ロサンゼルス大会では復活が濃厚と見られている。2年後に控えるWBC含め、世界王者として臨む今後の国際大会には、ますます期待が高まる。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】全勝で金メダル!侍ジャパンの激闘をベストショットで一挙公開!
3回に村上宗隆のソロ本塁打で先制に成功した侍ジャパンは、その後チャンスを作り続けるも、得点には至らず。わずか1点のリードを、丁寧な継投で守り続ける。そして迎えた8回裏、送りバントでランナーを得点圏に進めると、続く吉田正尚の当たりはセンター前へ。これが相手の悪送球を誘い、待望の追加点を手にした。最後は、ここまで全試合に登板している栗林良吏がきっちりと締め、見事勝利を収めた。ダブル・エリミネーション方式が採用された今大会を5戦全勝で制し、文句なしの金メダル獲得となった。
米メディアも日本の強さ、そして熱意の大きさを報じている。
アメリカ代表の五輪情報を扱っている『TEAM USA』は、「五輪の野球の歴史で最もロースコアの決勝戦で、全てのミスが一大事となった。アメリカのミスは多くはなかったが、日本はさらに少なかった」とし、緊迫感のある一戦で相手に隙を与えなかった日本を称賛した。
日刊紙『The New York Times』は、日本にとっての野球を「国家的な情熱」だと伝え、これまで金メダルが遠かったことを紹介。「五輪への6回目の旅で、世界ランク1位の日本はもう一つの野球大国を退け、頂点に立った」と悲願達成を報じている。
同様に『ESPN』も、野球を「日本の国家宗教のようなもの」と紹介し、その人気の高さ、金メダルのもたらすインパクトの大きさを伝えた。そして「マスタークラスのピッチングを見せた」という投手陣を称賛している。
中でも先発マウンドを任され、5回3安打無四球5奪三振で見事期待に応えた森下暢仁を「最大のヒーロー」と振り返り、「アメリカの打線をシャットダウンした。変化の大きい古典的なスローカーブ、右バッターに対するムービングファストボール、そしてモーション中に空中で膝を静止することで、バッターのバランスを崩し続けた」と称えた。森下が金色のグローブを着用していたことから、「子供たちの間で、突然金色のグローブが流行るのではないかと思う」と記している。
同記事は、完封リレーを成功させた中継ぎ陣にも注目。7回に3番手として登場した伊藤大海については、2死3塁のピンチでエディ・アルバレスを遊ゴロに打ち取った場面を振り返り、「この試合で最も重要なアウトの一つをとった」と評価。大会通算で2勝3セーブをあげた栗林についても、「あまりに良すぎた」と絶賛している。
念願の金メダルを手にし、歴史に名を刻んだ侍ジャパン。パリ大会では野球は除外となったが、ロサンゼルス大会では復活が濃厚と見られている。2年後に控えるWBC含め、世界王者として臨む今後の国際大会には、ますます期待が高まる。
構成●THE DIGEST編集部
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