高校野球

【甲子園2日目投打MVP】多彩な球種で横浜打線を抑え込んだ広島新庄・花田侑樹、5安打6打点と猛打を披露した松商学園・織茂秀喜を選出!

THE DIGEST編集部

2021.08.11

織茂(左)は5安打6打点の大爆発で勝利に貢献した。横浜相手に好投した花田(右)。後続のサヨナラ被弾さえなければ……。写真:滝川敏之

 2年ぶりの開催となった夏の高校野球「甲子園」。プロのスカウトも注目する選手が多いなか、とりわけ見事な活躍を披露した投手、野手を「その日のMVP」として選出していこう。大会第2日目は以下の選手を選んだ。

■投手MVP
花田侑樹(広島新庄3年):6回/被安打5/無失点/4奪三振/1四死球

 試合には敗れたものの、高い注目度の中でもさすがという投球を見せた。最速144キロをマークしたストレートは角度があり、しっかりとコーナーに投げ分けるコントロールも安定している。変化球もカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩で、横浜の強力打線に的を絞らせなかった。3回までは先頭打者の出塁を許したものの、その後の打者をしっかりと抑え込んでおり、走者を背負ってからの落ち着いたピッチングも光った。

 春の選抜の後にヒジを痛めた影響もあって地方大会での登板は少なく、この日も中盤から球威が落ちたのは課題となるが、将来性の高さは全国でも間違いなくトップクラスである。順調に体ができてくれば、将来は世代を代表する投手へと成長することも十分に期待できるだろう。

【動画】好投に加えて好守備も!グラブトスで失点を阻止する広島新庄・花田
 
■野手MVP
織茂秀喜(松商学園3年/3番・中堅手):6打席6打数5安打6打点

 17安打17得点と自慢の強力打線が爆発した松商学園だが、その中でも圧倒的な活躍を見せたのが3番の織茂だ。1回の第1打席では先制につなげるレフト前ヒットを放つと、その後も快音を連発してツーベース2本、スリーベース1本を含む5安打6打点の大暴れ。

 バリエーションのある高岡商の投手陣にもまったくスウィングを崩されることがなく、コースに逆らわずにセンター中心に打ち返すことができており、強打者が揃うチームの中でもその対応力の高さは際立っている。173㎝、73㎏と決して大柄ではないが、ヘッドスピードと打球の速さも光った。脚力も申し分なく、守備範囲の広さと積極的な走塁でも目立つ存在だ。2回戦以降もバッティングはもちろんだが、守備、走塁にもぜひ注目してもらいたい。

構成●THE DIGEST編集部

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