野球史を塗り替え続けるサムライの価値は、天井知らずで高まり続けている。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平である。
今季の大谷は出色のパフォーマンスを続けている。打っては、現地時間8月12日時点で両リーグトップの38本塁打をマーク。投げても12度の“リアル二刀流”をこなし、渡米後自身最多となる6勝を挙げた。投打で現在の調子を維持すれば、あの“野球の神様”ベーブ・ルースが1918年に記録した、シーズン二桁勝利&二桁本塁打を達成しそうな勢いだ。
【動画】世界の度肝を抜いてきた圧巻打撃! 大谷翔平が放った最新アーチはこちら
先月のオールスターでも史上初となる二刀流が認められるなど、球界のルールにまで影響を及ぼす存在となっている。そんな偉才とエンジェルスは、22年シーズン終了までの2年総額850万ドル(約9億3500万円)の契約を締結しているが、メディアやファンの間では、早くも延長をするのか否かという話が囁かれている。
「少なくとも、5年2億5000万ドル(約275億円)はくだらない」
大谷の今後の契約に関して、そう分析したのは、米放送局『ESPN』だ。契約満了時には29歳となる日本人の今季のパフォーマンスについて「誰に対しても証明した。いまや彼を過小評価することは不可能だ」とした同メディアは、マイク・トラウトとアンソニー・レンドーンといった高給取りたちを引き合いに、大谷の年俸も高騰すると強調している。
「エンジェルスはトラウトと1年あたり3712万ドル(約40億8320万円)を支払う9年契約を結んだ。彼との契約は史上最高の選手のキャリアを球団で終えられるように狙ったものだ。そして同じようにレンドーンとも、1年目に3660万ドル(40億2600万円)、その後の4年に年3860万ドル(42億4600万円)を支払う高額契約(※こちらはエンジェルス側が途中で破棄できる内容に)を結んでいる。
つまり、エンジェルスは、2026年シーズンまで2人のプレーヤーに最低でも約7500万ドル以上を毎年支払う義務があるのだ。仮にオオタニが同様の年俸を得る複数年契約を締結した場合には、エンジェルスはたった3人の選手に1億2000万ドル(約132億円)から1億3000万ドル(約143億円)の年俸を支払う必要がでてくる」
さらに「オオタニがフリーエージェントとなれば、引く手あまただろうが、エンジェルスはオオタニを手放すことなんてできない」と匿名のナショナル・リーグ球団GMが発した言葉を紹介した同メディアは、「長期契約を結ぶとなれば、チームの現予算を超える可能性は十分にある」と分析した。
「レンドーン、トラウト、そしてオオタニを残しつつ、ぜいたく税の基準額を超えないようにするためには、ピッチングスタッフの名簿を見直す必要がある。彼らに支払われている金額は、たった3人だけだが、チームの総給与額の50パーセント近い値に膨れ上がっている」
もはやチームになくてはならない存在と化した大谷は、この先も赤いユニホームに袖を通し続けるのか。それとも契約満了前後に新天地を目指すのか。今後は去就の行方からも目が離せなくなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
今季の大谷は出色のパフォーマンスを続けている。打っては、現地時間8月12日時点で両リーグトップの38本塁打をマーク。投げても12度の“リアル二刀流”をこなし、渡米後自身最多となる6勝を挙げた。投打で現在の調子を維持すれば、あの“野球の神様”ベーブ・ルースが1918年に記録した、シーズン二桁勝利&二桁本塁打を達成しそうな勢いだ。
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先月のオールスターでも史上初となる二刀流が認められるなど、球界のルールにまで影響を及ぼす存在となっている。そんな偉才とエンジェルスは、22年シーズン終了までの2年総額850万ドル(約9億3500万円)の契約を締結しているが、メディアやファンの間では、早くも延長をするのか否かという話が囁かれている。
「少なくとも、5年2億5000万ドル(約275億円)はくだらない」
大谷の今後の契約に関して、そう分析したのは、米放送局『ESPN』だ。契約満了時には29歳となる日本人の今季のパフォーマンスについて「誰に対しても証明した。いまや彼を過小評価することは不可能だ」とした同メディアは、マイク・トラウトとアンソニー・レンドーンといった高給取りたちを引き合いに、大谷の年俸も高騰すると強調している。
「エンジェルスはトラウトと1年あたり3712万ドル(約40億8320万円)を支払う9年契約を結んだ。彼との契約は史上最高の選手のキャリアを球団で終えられるように狙ったものだ。そして同じようにレンドーンとも、1年目に3660万ドル(40億2600万円)、その後の4年に年3860万ドル(42億4600万円)を支払う高額契約(※こちらはエンジェルス側が途中で破棄できる内容に)を結んでいる。
つまり、エンジェルスは、2026年シーズンまで2人のプレーヤーに最低でも約7500万ドル以上を毎年支払う義務があるのだ。仮にオオタニが同様の年俸を得る複数年契約を締結した場合には、エンジェルスはたった3人の選手に1億2000万ドル(約132億円)から1億3000万ドル(約143億円)の年俸を支払う必要がでてくる」
さらに「オオタニがフリーエージェントとなれば、引く手あまただろうが、エンジェルスはオオタニを手放すことなんてできない」と匿名のナショナル・リーグ球団GMが発した言葉を紹介した同メディアは、「長期契約を結ぶとなれば、チームの現予算を超える可能性は十分にある」と分析した。
「レンドーン、トラウト、そしてオオタニを残しつつ、ぜいたく税の基準額を超えないようにするためには、ピッチングスタッフの名簿を見直す必要がある。彼らに支払われている金額は、たった3人だけだが、チームの総給与額の50パーセント近い値に膨れ上がっている」
もはやチームになくてはならない存在と化した大谷は、この先も赤いユニホームに袖を通し続けるのか。それとも契約満了前後に新天地を目指すのか。今後は去就の行方からも目が離せなくなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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